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安城さんは最初はふんわりした印象だったものの、少し素が見えてきたのかあざとさがみえるようになった
まるで媚びを売っているかのように
あからさまに尻尾を振っているみたいで
嫌だった
二人で軽い雑談をしていると
花恋「うわーーーーーーーーん!!」
突然花恋の泣き声が聞こえたかと思うと音羽が希美ちゃんを叩いた
美咲「ちょ、あなた何をしたの!?うちの希美になにをしたの!?」
ぶちっと何かが切れた音がした
未だ泣き止まない花恋を慰めて、音羽に事情を聴く
音羽「こ、このこが花恋をぶったの!」
花恋のほっぺを見ると確かに手形のようなものがくっきりと残っていた
「でも音羽、希美ちゃんを叩いたこと謝ろっか」
音羽「うん・・・たたいてごめんね」
「希美ちゃん、なんで花恋を叩いたの?」
希美「だ、だって・・・わたしたちのままじゃなくなっちゃう」
そっか
2人もお母さんだけだったんだもんね
寂しかったんだろうなぁ
でも、俺はこの子たちと一緒に暮らす気はない
「安城さん、このお話は終わりにしましょう」
美咲「えっ?なんで」
「なんでじゃありません!花恋を叩いた希美ちゃんに謝れとも言わず、希美ちゃんをかばうような発言。俺はあなたとこの先やっていく気はありません」
さようなら
そう告げて二人の手を引いて帰った
花恋「ねぇぱぱ、花恋ままいらない」
音羽「ぱぱは音羽と花恋だけのぱぱ!」
うん、お母さんは作らないよ
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作者名:ありす@暇人 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/ritsuemrhns5#
作成日時:2021年3月14日 15時