情報屋と疑惑 ページ5
「あーやっぱり」
SWORD地区から出て少し、駅前の巨大なホテルの最上階、いわゆるスイートルームで、Aは口元に笑みを浮かべながら、パソコンの画面をコツリと指で叩いた
拡大された画面に映る、黒ずくめの男の姿に、Aは軽い溜息をつきながら、苦笑いを浮かべる。
男の名は、劉
とある組織の一員で、現時点での、Aの雇い主であった。
しかしこの"劉"
Aにはいまいち信用のおけない相手であった。
「こーんなところで何してんのかなァ?」
コツコツと画面を叩きながら考えてみるも、頭に浮かぶ考えは、どれも大した確証のないもので、思わず溜息が零れる
ブーッ、ブーッ、と、スマホが着信を知らせる。
画面に表示された非通知の文字に、Aは急いでパソコンとスマホを繋ぎ、受話器を上げ、耳元に近づけた
この携帯に、非通知出かけてくる人間なんて、今の所、1人しか居ない。
「……どーも、劉さん?」
「、仕事だ」
パソコンの画面には、衛星を通した発信先の位置情報が表示されていた
発信先は、
「ははは……なんじゃそりゃ」
北極点。
「……無駄な事はするな、仕事をこなせ。例の情報が欲しいならな」
「OK、わかりました。それで?お仕事の内容は?」
長い息を吐きながら、椅子に体を沈めた
テーブルに伏せられた写真立てにチラリと視線を向けてから、Aはパソコンに送られてきたファイルを開いた
・
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郁(プロフ) - 更新待ってます (2017年8月12日 22時) (レス) id: 920d179fc4 (このIDを非表示/違反報告)
希美 - 続き見たいよー (2017年8月6日 15時) (レス) id: 229e64c922 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 続き見たいです (2017年7月26日 1時) (レス) id: 0957f842ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翼 x他1人 | 作成日時:2017年5月29日 12時