長くて幸せな、夢【HiGH＆LOW】 (ページ4)

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情報屋と仕事ページ4

｢どうです？｣

その声にはっとしたAは、すぐに笑みを浮かべて目の前のモニターを見詰めた

｢んー、流石にこれはなぁ……｣

画面に映る黒フードの人物は、どの映像でも見事に顔が隠れていた

｢そうですか、ではこちらはどうですか？｣

そう言って映し出されたのは

｢ブフッ！！？？｣

画面いっぱいに広がる怖い顔をしたダンと呼ばれる男だった

思わず口に含んでいたジュースが変な所に入ってしまい咽せる

｢どうやらご存知のようですね｣

どうぞ、と白いハンカチを差し出され、私はそれを口元に当てて依然モニターに映るダンを見る

｢教えていただけます？彼が何者か｣

射抜くようなKOOの視線に、Aは、んーと唸りながらモニターを睨みつけるように見る

｢…………何か、気になる事でも？｣

｢この映像くれるなら、教えてあげてもいいですよ｣

｢？……どうしますか、Rocky｣

奥で手錠を弄ぶRockyが、サングラス越しにAを見る

｢A｣

威圧する訳では無いが、その場を支配してしまいそうな響きを持った声がAの名前を呼ぶが、Aは、依然笑顔を浮かべたまま首を傾げる

｢どうします？……今回の報酬はこの監視カメラの映像だけで構いませんが？｣

｢その映像に、何かあるって理由か｣

｢……さぁ？どうでしょうか｣

底の見えない笑みに、Rockyは小さく息を付くと、KOOに、すぐに映像を複製するように言いつけた

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