長くて幸せな、夢【HiGH＆LOW】 (ページ24)

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情報屋と忠告ページ24

｢────これが、事の次第だ｣

Rockyから先日、無名街での出来事の始終を聞いたAは、どこか困ったような笑みを浮かべた

｢……へぇ｣

｢予想通りって顔だな｣

｢……まぁ、んで、その話を聞いて、ある悪ーい確信も得ました｣

｢……何のことだ｣

｢家村会がレッドランによって手に入れた金、その金が一体何に使われるのか……｣

Aの言葉に部屋にいる2人の表情が曇る。

経験上、Aがこんなふうな語り口の時は、自分達にとって不利な状況になりつつある時だった

｢金、ですか｣

｢……何に使われる｣

2人から視線を外し、Aは無理矢理に話題を変えるように、笑顔を浮かべた

｢最近、嫌な噂を耳にしました｣

Rockyの眉間に、深いシワが刻まれる

｢……A｣

｢はい？｣

｢お前に伝えておく事がある｣

｢伝えること？｣

にこやかに笑みを浮かべながら首を傾げるAに、Rockyは僅かに頷く

｢どうやら家村会が、お前を狙っているらしい｣

｢はは、そんな今更────｣

ひゅ、と、Aの息が詰まった。

暗い室内で、Aの喉元に突き付けられていたのは、Rockyのステッキだった

｢…………Rocky、｣

いつかのように。
Aはそのステッキを握り締めた

サングラス越しのRockyの瞳に、Aの笑顔が映る

｢A、……もうそろそろこの仕事から足洗え｣

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