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Rockyと思い出 ページ15
さらり。
長い黒髪が、陶器のようにきめ細かな白い肌に影を作り出し、桜色の柔らかそうな唇が、時折動いては小さく声を発した
｢A｣
｢んー……にぃ、？｣
頬をなぞった指に擦り寄るようにしながら、ふにゃりとだらしなく表情を緩める
女を必要に傷付ける奴は許さない。
この笑顔が、いつか起きているAに戻るように、俺に出来ることは、一体なんだろうか
『海斗は帰ってきたのか』
『海斗？……ああ、にぃはもう帰ってきませんよ。
だから貴方も、早く忘れてください』
あの日、お前がそう言って浮かべた笑みに、俺は言葉を失った
むちゃくちゃになった部屋で、血塗れの服を抱いて。
真っ赤に腫らした目で、俺を見たAは、最早、別人だと思った
｢ろっ、きー、｣
｢……もう少し寝てろ｣
ここには誰も来ねぇ。
そう諭すように頭を撫でてやると、寝ぼけたまま、Aはふにゃりと笑顔を浮かべて、また静かに寝息を立て始めた
そうせめて、夢の中でくらいは。
こんなクソみたいな現実を忘れて、笑ってくれ
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郁(プロフ) - 更新待ってます (2017年8月12日 22時) (
レス) id: 920d179fc4 (このIDを非表示/違反報告)
希美 - 続き見たいよー (2017年8月6日 15時) (レス) id: 229e64c922 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 続き見たいです (2017年7月26日 1時) (レス) id: 0957f842ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翼 x他1人 | 作成日時：2017年5月29日 12時
