桜のように優しく、美しく2【幻王様は美少女！？】 (ページ46)

今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:125,964 hit

番外編14 たくましいアヤメページ46

(サクラside)

今日はナツメちゃんが部活でトウマ君は家の用事があるらしいため、珍しく、アヤメさんの二人で帰ることになった。
正直、姫になるかもしれないと少し心配だった。けど、帰り道は人が多いところを通るから多分大丈夫！

アヤ:「サクラちゃんと二人で帰るのって初めてだよね？」

サクラ:「うん！何か新鮮だよね？
ねぇ、ねぇ、アヤメさんは部活やらないの？」

アヤ:「ほら、私は空手やってるから。
そういうサクラちゃんは何か部活やらないの？」

サクラ:「あ、そかそか！私？私は探偵団だけで十分！(^o^)」

アヤ:「そっかぁ！結構探偵団の活動もあるもんね？アキノリ君いつも張り切ってるしね？」

サクラ:「そうそう。張り切りすぎなんだよね。」

そんな話をしているうちに、いつの間にか町まで来ていた。

アヤ:「あ、ごめん！サクラちゃん、ちょっとここで待っててくれない？」

アヤメさんはそう言うと可愛い雑貨屋さんの中に入って行った。私はそのお店の前でアヤメさんを待つ。道行く人を何気なく見ていると、二人の男の子に声を掛けられた。

男子:「ね、ね、一人？」

男子:「君中学生？めっちゃ小さくて可愛いね！」

ええええ？！私この人達のこと知らないよ？？同じ学校じゃないし、誰なの？？

サクラ:「えっと…。」

男子:「えぇ～？まさか彼氏待ちぃ？」

男子:「俺らとカラオケでも行かね？どう？」

サクラ:(か、カラオケって何！？しつこい人達だな…。あっち行ってよ！)

私はどうしたらいいか分からなくてモジモジしていると、一人の男の子に腕を捕まれた。

サクラ:「えっ？？…ちょっと…！！」

いきなりのことに私は驚く。これはまさか誘拐されるっ！？

アヤ:「ちょっと！！何やってるの！？その子から離れなさいっ！！」

雑貨屋さんから出てきたアヤメさんがすごい勢いで男の子達から私を引き離してくれた。はぁ、助かった…。

男子:「おお！この子もかっわいい！」

男子:「んじゃあ、人数も合うし合コンしようよ♪」

ご、合コン！？何それ？カラオケといい合コンといい、何なの！？

男の子がアヤメさんの肩に手を置くと、
ドカッ！！
アヤメさんが男の子の顔すれすれのところを蹴りつけた。

男子:「………え？」

男子:「？！」

アヤ:「次は顔を蹴りますよ？(^≡^)
私、空手をやっていますからこう見えて結構強いんですよ？」

アヤメさんの怖い笑顔に男の子達は「ひぇえええ！！」と言いながら逃げていった。