思い出しかない高校時代に戻ってたとかウケるんですけど【音駒高校】

1話 ページ3

「A、どったの？
今日変だよ？」



『み、み、みか！？
うっわ懐かし…そっか、そういう夢ね理解』



「…？」




休み時間。
チャイムの音もなるなんて、現実的な夢だな。

なんて思いながらじっとクラスを見回していると話しかけられた。
この子は、高校生になってできた友達の一人。

大人になってからも交流が続いている友人だ。



わぁ、こんな感じだった…
ちょっと昔の方がけばかったんだよね…

ん？そういえば、今の私ってどんな見た目なんだ？




『めんご、ちょっとトイレ行ってくるわ！』



「…え？そっち逆…」



迷いながらもトイレへとかけこみ、鏡を見る。
そこには、若き私がうつっていた。



『うっわ〜！！若いときの私ってばお肌モチモチ！！
でも、お化粧はちょっと下手だ〜
んにしても、スカート短すぎて笑えるわ』



社会人じゃないので、使える若者言葉を全力で使う。

仕事も楽しいが、やっぱり高校生のほうが
自分のための時間があって良かった。

まぁ、その分勉強は大変だけど。

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