思い出しかない高校時代に戻ってたとかウケるんですけど【音駒高校】

15話 ページ17

『関係代名詞って言うのは…
多分、灰羽くんは頭では理解してても
実際に解くときにできてないんだと思う』



S、V、と英文に印をつけてわかりやすいように説明をする。
当たり前だが、関係代名詞が入るとき、後ろの文はSかOがなくなる。

なので、そこを判断して関係代名詞の目的格か、

主格かを判断すればいいわけで



『て感じ！
どうかな…？分かった？』


「お、おおおおおお！！なるほど！！」



こうっすね！とスラスラと問題を解く灰羽くん。
うん、家庭教師の気分だ。



『ふむふむ、うんあってる！
この調子で頑張れ！…あのー、見すぎじゃね？』



そこで、私はたまらず孤爪くんに話しかけた。
先程から、じーっと私を見ている彼。

そんな彼をそわそわと見る3年生。



「意外…中村、最近変わったよね」


『えぇ？そう？』


「うん…前まで関わりたくない要素詰め込みすぎてた」


『まじ！？うわショック…ていうか、
それは孤爪くんが私を知らなかったからだよ』



今は友達だから！
と言ったら顔を歪ませた孤爪くん。

ツンデレだと信じたい。

16話→←14話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す