魔女1 ページ1
＿＿
「今日の目玉商品はこちら！！
特別なちからを持つ魔女です！
500万から！」
…あぁ、嫌だ嫌だ嫌だっ！！
なぜ私ばかり…怖いよ、もうつらいよ…
「…810万！」
「…819万！」
どうせ、飽きたら捨てるくせに…
「1億！！」
＿＿＿＿＿
結局私は一億で買われた、
今度の主人は優しそうな人、
神楽財閥という大きな財閥らしい、
だが主人はとても若かった…
でも何回も見てきた、、優しい人なんていなかった…皆私を実験台にした…
誰も信用しないよ、
もう、好き勝手にしたらいい、
どうせ私にはそれしか選択がないのだから、
それでも主人はしつこく私について回った
「…さぁまずはお風呂に入ってきなさい！」
なんで私なんかに優しくするの…
「…どうだい？ご飯口に合うかな？」
やめて、勘違いしそうになるから、
「君は綺麗だね、」
は？ずっと実験台されていてどこもかしこも傷だらけなのに…？
「…少しは生活に慣れてきたかい？」
なんでそんなに優しいの…
「もう少し我が儘を言ってもいいんだよ？」
なんでいつも私なんかを気にかけてくれるの…
いつしか片時も離れることなく、
ずっと一緒にいた、
「…かぁ…はぁはぁ、ぐっ…」
「…もう、神楽様は…長くはありません…、」
「…なぁ、君が来てから3年もたったな…
どうだい、楽しいかい…？」
うん、楽しいよ、
貴女が私を拾ってくれて良かった、
「…そうかい、、
そりゃぁ嬉しいな…、
僕も君がそばに居てくれて嬉しいよ、」
お願い、居なくならないで、
私の見える所にいてよ、
「…愛してるよ、…」
ﾋﾟｰｯﾋﾟｰｯﾋﾟｰｯﾋﾟｰｯﾋﾟｰｯ…
その言葉が最後の言葉だった、
神楽財閥の権利は私に任された、
魔女だということもあり、回りからは
色々な批判がきた、だが、
今までお世話になっていた
メイドさん達の協力や
そして何より
主人が私への権利を譲らなかったため
改めて私は神楽財閥の跡取りとして
昇格していったのだ、
＿＿＿＿＿＿…
そして、数年、
「…ぅぇぇ…ぐずっ…ん、ふぇ、…」
路地裏で見つけた、
5歳ぐらいの子供、
ボロボロの服に、そこらじゅうが擦れて痛そうな足。
捨てられた子供のようだった、、
でも、始めて会うはずなのにどこかで会ったことのある感覚、、
綺麗な黒い髪、
今は泥で薄汚れているが白くて肌、
二重で青い目、
こっそり隠れてる八重歯、
そっくりだった、
『…ねぇ、うちにおいでよ、』
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：皇魔たき | 作成日時：2018年5月18日 1時
