▶︎ 8 NJ ページ13
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OKですと合図がかかり、ぞろぞろとカメラの前からはけて行く。
「ナムジュニヒョン」
後ろからかかった声に振り向けば、ジミナが抑えた声でちょっといいですか、と言った。
「ホビヒョン、なんか今日変じゃないですか？」
「変？」
「怒ってる？わけではないと思うけど静かというか⋯」
確かに、いつもはジョングガの相手をしてあげたり、撮影の進行を手伝ったり、
休憩ですら騒がしいときもあるくらいのホソガは今日、淡々と撮影を終え、騒ぐメンバーの様子を遠目でただ眺めていた。
原因として思い当たることは、体調不良か、そういう気分の日なのか。
でも、朝から体調が悪そうな様子もなく、テンションもいつも通りだったはずだ。
だとすると、
「ヌナ、ホソガになんか言いましたか？」
「え？私？」
原因はヌナしかない。
楽屋で道具を片付けていたヌナに声をかけると分からないといった風に首を傾げた。
「いや、特には⋯」
「ホソガが元気なくて」
「えっ！どこか悪い？」
「いえ、そういうわけではないんですけど⋯」
ヌナはひとまず安心したような表情を見せて、じゃあどうして？と聞きたげに俺を見た。
「ヌナ、本当に心当たりはないですか？」
「うーん、⋯あ」
「なんですか？」
「今朝、欲しいって言われたネックレスあげなかったんだけど⋯」
あげなかったって、珍しい。
ヌナは大体、いや全てにおいてホソガに甘くて手の上で踊らされていたのに。
「⋯もしかして、それじゃないよね？」
「まさか！さすがにそれは⋯」
ない⋯よな？
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作者名：UJu 。 | 作成日時：2022年2月18日 22時
