炎と私の関係模様 (ページ38)

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三十六話ページ38

煉獄目線

宇｢…く…！れ…ごく…！……れんごく！！！！｣

ﾊﾞｯ

煉｢……なんだ、宇髄か、まだ昼間だぞ。｣

宇｢お前なんか魘されてたけどなんかあったのか？｣

煉｢……夢を見てただけだ。何か悪い夢だったんだろう。それより宇髄何か用か？｣

宇｢いや？別に？普通に暇だから来ただけ。｣

煉｢用がないなら帰ってくれ。｣

宇｢そう冷たいこと言うなよ～。俺が黒瀬みたいじゃねェか、ははははは！｣

煉｢………｣

宇｢……なァ、煉獄。
……お前、今なんのために生きてるんだ？｣

煉｢……は？｣

宇｢だから何のために生きてんだって聞いてんだよ｣

煉｢……弱き人を助けるために鬼を斬る。｣

宇｢そうかィ……まァそれも大事だがな、
お前ってそんな地味でつまらん奴だったか？｣

宇｢前のお前はもっと派手でバッッて目がカッッて
活き活きしてたけどな。なァ、お前どうしてそんなに暗く生きてるんだ？｣

煉｢……俺は、俺にとっては、彼女が希望だった。
鬼殺隊は弱き人を助ける。
俺は、煉獄杏寿郎は、彼女が生きる糧だった。
彼女が死んで、鬼殺隊としての炎柱は生きてても、
煉獄杏寿郎という一人の人間は終わったんだ。｣

宇｢…今の言葉、黒瀬が聞いたらどう思うと思う？
お前はもう黒瀬が居ないと思ってるのか？
俺はそうとは思わない。アイツは肉体的には死んだ。だが絶対俺達の傍にいると思ってる。
アイツの事だ。どうせ死んでも煉獄にアタックしてるだろうよ。｣

煉｢…｣

宇｢なァ煉獄。黒瀬が今のお前見て喜ぶと思うか。
お前が一番黒瀬の事愛してた。
なのにお前がそんなんでいいのか？
黒瀬が死んでもうどこにも居ないって思ってるんならお前の愛はそれだけだったって事だ。……なァ煉獄、もっとアイツを信じろ。自分を信じろ。生きる意味が分からなくてもいい。煉獄杏寿郎、今を生きろ。
アイツを悲しませるな。黒瀬は今でもお前のココにいる。｣

そういい、俺の胸を叩いてくる。

＿＿＿＿＿＿＿杏寿郎さん！！

煉｢…A？｣

宇(もう大丈夫だろうな…)

宇｢…まっ、帰るわ。邪魔して悪かったな。｣

煉｢………ありがとう…宇髄。｣

宇｢…気にすんな｣