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▼白雪姫 ページ3
「雪白Aです。」
僕らの前に現れたのは夏なのに長袖の服を着た転校生。
まるで僕のようだ。
彼女に見惚れていると先生の口が動く。
そんな先生からの連絡は…
「彼女は【天性的なアルビノ】です。
陽に当たるといけないので長袖の服を身につけています。だから取らないように。」
赤色の瞳、真っ白な髪。
「また、アルビノの奴？」
「アルビノは真冬だけで十分だっつうの。」
心無い男子が言うと彼女は俯いた。
そうだよね…認めてもらえないから…
「Aさんは、相川さんの隣です。
クラスに新しいメンバーが加わりました！
皆さん、仲良くしていきましょう。」
パンパンと手を叩く先生はアルビノなのを気にしていないようだ。
気にして欲しいんですが。
そんなことを言えずに先生は去ってしまう。
交代できたのが彼女______Aだった。
彼女は僕の隣の席に座る。
その横顔はどこか不安げで儚い。
「ゆ、雪白Aです…
相川、さん宜しくお願いします…。」
ビクビクとしている彼女は慣れない環境で戸惑いを隠せないのが伝わってくる。
「宜しくね、Aちゃん。
僕は相川真冬です。
僕もさ、アルビノだからその気持ち凄く分かるよ。だから大丈夫。安心して良いよ。」
「ほ、本当ですか…？」と若干涙声で尋ねる彼女はどこか安心したような声にも聞こえた。
僕が彼女を守らないと彼女は…
昔の自分と彼女の今を重ねてしまう。
僕に出来る精一杯のことをやろう。
そう決意した瞬間だった。
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