クラスの地味女が人気歌い手だった件その１

#33 ページ36

「A。大丈夫だよ。
またゲームの続きしよ。」

翔太…。

「ごめん、無理。
ツイキャスで謝らさせて。」

この際全て言ってしまおう。

全部言ってスッキリするんだ。

＿＠marimo_firstさんがツイキャスを始めました。＿

「あー。ああー。聞こえてますか？」

〉ばっちり…だけど暗くない？

〉歌い手やめるとか言わないでね？

心配ありがとうございます…。

「まりも民さんは今から言うことの後でもついて来れる方が良いです。衝撃なこととか言うのでそれで俺のリスナーやめたとか言うのは禁止です。」

〉はい！私は100％まりもちゃんのの味方です！

〉どんなことだろ…。

「今からこのツイキャス中で俺って言うのはやめます。先程は本当に申し訳ございませんでした。私事でした。その…。本当は母親が来て強制帰宅されそうになりまして、それをまふ月が止めてくれました。実は私、翔太と近所関係でして仲良くさせてもらってました。
母親が暴力的でして、近所の翔太の家に行きました。避難場所です。遊んでくれる代わりに私がご飯を作る約束でいたんですが、それがバレて帰宅後は一切外出禁止令が出されないたんですが母親は大の男好きで机の上に1000円置いてかれてたんです。それでも翔太の家に向かい母親が帰ってくるまで遊んでもらってました。
その前には帰るんですけど。
しかし翔太が引っ越してそこに優しい老夫婦が来たんです。よく遊ばせていただいてて楽しかったんですが、その老夫婦母親に脅されて全て吐いてしまって…。
母親は保険金目当てで人を殺めたと思います。
父親と思われる遺体が発見された時嘲笑ってましたから。
多分まふくんにDMが送られていなければ今頃私死んでたと思います。
まふくんはこんな私を救ってくれた。だから本当にありがとう。」

〉辛すぎでしょ…。

〉それを学生の小さな体で背負ってたの？

〉体壊してしまうので無理のないようにして下さい。

その時私の涙腺が切れた。

〉まりもちゃん！？

〉泣かないで！そんなのまりもちゃんには似合わない！

〉ここまで話してくれてありがとうございます…。もっとまりもちゃんのこと好きになりました！

まりも民さん…。

ありがとうございます。

「こちらこそありがとうございます…。
重たい事実を背負わせてしまい、誠に申し訳ございません。」

「失礼いたしました。」

私は涙を拭って言った。

「16曲聞いてよ！絶対ね！
ありがとう。じゃあばいばい！」

〉まりもちゃんらしい終わり方！

〉ばいばい！

＿＠marimo_firstさんがツイキャスを終了しました。＿

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