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レアナさんはそのことを語ってくれた。
知り合いは––僕だ。
レアナさんの知り合いは僕なんだ。
でもそれは口が裂けても言えない。
そんなこといきなり姿を消した僕が言える立場ではない。
彼女に失望感を与えた僕が言える言葉じゃあない。
でも確信したことがある。
レアナさんは––興河Aだ。
唯一無二の知り合いだった。
否、違うな。
Aといると意味もなく胸が苦しくなったんだ。
どこか甘酸っぱい香りがしたんだ。
まるでグレープフルーツのような。
僕はまだこの気持ちを知らなかった。
今更思い出した事がある。
次にAにあったら伝えなくてはいけない言葉があったんだ。
その言葉は未だ僕にも分からない。
伝えたい言葉は一体何なんだ?
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