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「あはは、、、、え?」
あまりにも自然に、サラッと先輩が吐き出した言葉に思わず声が出る。
今、なんて?
AS「好きだよ、A」
先輩の目が、真っ直ぐに私の目を貫く。
普段は無表情で、何考えてるか分からなくて、
そんなアサヒ先輩が、私に見せてくれた笑顔を
信じてもいいんだろうか。
いや、信じていいのか、じゃない。
信じるんだ。
「私も好きです」
AS「付き合お。俺たち」
付き合う、か。
ついに私、アサヒ先輩と付き合うんだ。
夢みたい、、、夢なのかな?
「...いてっ」
ほっぺたを抓るとジンジンと赤くなった。
AS「ははっ、何してんねん」
「ほんとに付き合うんですね....」
AS「ちゃんと現実やから笑」
正直、舞い上がりすぎてその後の記憶はあまりない。
でも、アサヒ先輩の笑顔だけはずっとずっと忘れられない。
このまま、幸せなままで。
この時の私は、甘い味しか知らなかった。
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作者名:ゆう | 作成日時:2021年9月16日 7時