サンカクカンケイ？ ページ19
LN｢うわー、今日から塾かー｣
｢まじ？がんば｣
そーだ、今年は受験生なのか、、
気分が一気に沈んでいく。
来週から期末考査が始まるし、バイトのシフトも減らしてもらわないと。
てか、リナ塾行くんだ。私も行かないとやばいかもな。
でも、行くとなれば、必然的に私のバイト代は塾へ消えていくことになってしまう。
はぁ、受験生ってほんとイヤ、、
JH｢あっ！Aサン〜！久しぶりデス！｣
｢ジェヒョク君だ！！久しぶり〜｣
JH｢帰りに会えるなんて、、うれしです、、｣
そう言ってニッコリ笑うジェヒョク君の顔を見ると、不安も疲れも全部吹っ飛んだ。
JH｢Aさんは、えき、ですよね？｣
｢駅だよ！ジェヒョク君も？｣
JH｢ボクもですっ、いっしょかえりましょ、、？｣
｢うん！そーしよ｣
2人で帰る間、ジェヒョク君の事を色々知れた。
ご両親がお仕事で海外を転々としてるらしく、その度にジェヒョクくんも色んな学校を転々として。今まで何回か日本には来て日本語もだんだんできるようになったらしい。
JH｢でも、ほんとにたっくさん転校したから、ともだちが全然いないです、｣
JH｢だから、Aサンとともだちになれて、ホントにホントにうれしい、、｣
そっか、ジェヒョク君は想像以上に苦労してきたんだろうな。
はにかみながら笑うジェヒョク君を見て、少しでも私が力になれたらな、なんて思った。
HT｢A先輩？｣
ふいに後ろから声をかけられ振り返ると、ハルトが若干眉をひそめて立っていた。
｢おー、ハルト｣
HT｢...あの、誰すか？｣
眉をひそめながらジェヒョク君を指さす。
｢あ、えっと、ジェヒョク君だよ｣
JH｢こんにちは！ユンジェヒョク、です｣
HT｢...ふーん｣
えっ？ふーんって何？！
｢ちょっと、挨拶ぐらいしなよ｣
HT｢...ちわ｣
｢ちわって、、｣
HT｢あんた、A先輩の何すか？｣
JH｢え、と、｣
｢...いや、ただの友達だから！｣
JH｢Aサンが、なかよくしてくれてるンです、、｣
HT｢ふーん、あっそ｣
そう言い放つと、急に私の腕を掴んだ。
｢ちょ、？！｣
HT｢ただの友達なら、今から借りていいっすよね？｣
そのまま私をグイッと引き寄せると、今度は反対の腕が引っ張られた。
JH｢だめ、です、、｣
...ちょっと待って、何この状況、、？？
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作者名：ゆう | 作成日時：2021年9月16日 7時
