NCT高校！ (ページ2)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:13,168 hit

2 ページ2

.

待っている間、ハユンちゃんとさっきの大男を探しに行くことにした。
教室を覗く度に、視線は私たちの方へ向けられた。

....正確に言うと、ハユンちゃんに、だが。

さすが、学年1だっただけあるな、通る男子みんな、「めっちゃ可愛くね？」とか話してる。

ちょっと私居づらくね？とか勝手に思いながら4組まで到着すると、1発であの大男がわかった。いや、圧倒的存在感。

彼の周りには、可愛くてかっこいい子達がわんさかいて、こりゃクラスの人気者確定だな、なんて思った。確かに私の彼の第一印象は"気さくな大男"だし、キャラが個性的でさっきは目がいかなかったルックスも、目鼻立ちのくっきりとしたモデル体型だった。

「いたねハユンちゃん」

HY「うん、、でも、あの状態だとちょっと話しかけにくいかも」

「、、、確かにそうだね」

ハユンちゃんは少し残念そうな表情をした。
そんな顔さえも絵になるな、なんて思っていると、突然後ろからドンッ！！、とかなりの勢いで誰かがぶつかってきて、その衝撃に床へ投げ倒された。

「ったぁ、」

HY「Aちゃん、大丈夫？！」

ハユンちゃんが驚いて私に駆け寄った。
周囲にいた人たちも、話をやめてこちらに注目している。

後ろを振り向くと、どうやら知らない男子2人がふざけあっていたのに巻き添えをくらったようだった。

ところが、その男子二人は私に謝ることも無く、おいお前ー！とか言いながらまた立ち去ろうとしたのだ。

HY「ちょ、ちょっと！謝ってくださいよ！」

ハユンちゃんが勇気をだして言ってくれたにも関わらず、こちらをちらっと見て、また走り出そうとした。

ちょうど、その時だった。

「おい、謝れよ」

そこには、またしても顔立ちの整った人が、ぶつかってきた1人の襟を掴んで低い声でそう言った。

「...お、誰だよお前、」

そいつが手を振りほどこうとするも、そのイケメンはびくともしなかった。

「謝れって」

冷静にそのイケメンが催促をすると、悔しそうにそいつは私に向かって、「...すいませんでした」と言って、もう1人の奴と逃げるようにどこかへ去っていった。

「大丈夫でしたか？」

イケメン君が私にそう言った。

「はい、大丈夫です、、あの、ありがとうございました」

ハユンちゃんに手を借りて立ち上がると、ぺこりと頭を下げた。

「良かったです」

イケメン君は気にしないで、と言い、さっきまでの氷のような表情からは想像がつかないくらい人懐っこく微笑んだ。