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不意に手首を引き止められた。
そっと振り返ると、さっきみたいに、2つの瞳が私を見据える。
ジェミン「これ、僕の連絡先です」
掴まれた手のひらには小さな紙切れが入っていた。
「え！？....そ、そんなだめですよ、」
私みたいなただの一般人に渡していいようなものじゃないじゃん。
ジェミン「Aさんならいいんです、Aさんだから」
今度は上目遣いで、ダメですかね、？と言ってくるからもう完敗だった。
「わ、分かりました」
慎重に紙切れをバックの内ポケットにしまった。
ジェミンさんは満足そうに、絶対登録してくださいよ、と念を押した。
その日のバイトはもちろん1ミリも集中できなかった。
「A、もしかして体調悪い？」
よほど私がぼーっとしていたのだろう、先輩が心配までする始末だ。
「ほんとに大丈夫ですよ！」
何度も否定したけど、これまでの仕事態度が我ながら良かったってこともあり(多分)、心配性な先輩に根負けして帰ることになった。
家に着いてから、またしてもぼーっとしてしまう。
なんか今日は負けてばっかだなぁ、とか考えながら夕飯を作る。
今日は簡単にうどんを作ろうと冷蔵庫から麺を取り出す。
「ん、このうどん美味しい」
また買おうかなと思っていると、急に今日のことが思い出されて、掴まれた手首がジンジンと熱くなる。
立ち上がり、バックから貰った紙切れを取り出した。
登録、する？
もしかして、やってる事サセンなんかと変わらないんじゃ、、？
いやでも、相手から教えてくれたし、、、
延々と考えがあっちこっちに散らばって、混乱もいいとこだった。
「.......よし、」
これでいいよね、とメアドを何度も何度も見返す。
画面には"ナナ"という文字が浮かび上がる。
調べるとどうやら、ナナというのは彼の愛称らしい。
「登録しちゃったよ、、、」
手が震えすぎて、登録ボタンを押すのにひと苦労した。
すると、わずか三分後くらいに'カトッ'と通知音が部屋に響いた。
慌ててケータイに飛びついてカトクを開く。
ナナAさん!ほんとにしてくれたんですね!嬉しいです
「わあ、」
ほんとに連絡きた、本人だ、と分かりきったことを繰り返す。
Aジェミンさん、よろしくお願いします
と当たり障りのない返事を送る。
と突然、着信音がなった。
名前はもちろん"ナナ"の文字。
、、、、、、急すぎるよ。
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ゆう(プロフ) - みなみさん» ありがとうございます(TT)テストが終わり次第たくさん更新するので、ご覧いただけたら嬉しいですm(_ _)m (2021年5月19日 5時) (
レス) id: 6aed278d04 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 読ませていただきました！続きが気になりました！ (2021年5月9日 21時) (レス) id: 38bc2a156b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 市民さん» そう言って頂けてすごく嬉しいです(*^^*)更新がんばります!! (2021年5月1日 7時) (レス) id: 6aed278d04 (このIDを非表示/違反報告)
市民 - きゅんきゅんします！！更新楽しみにしています！ (2021年4月30日 11時) (レス) id: faea0dc128 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 017さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます...！！頑張ります！( .. ) (2021年4月27日 0時) (レス) id: 6aed278d04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2021年4月24日 22時
