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「はぁ、」
家に帰り着くと、ベッドに身を投げ出した。
私は、リンの言った通り、忘れられてなかったんだろうか。
彼に願わくば会いたいと思っていたんだろうか。
ふとジェミンの笑顔が頭に浮かぶ。
なんだか、今まであったことが全て夢に思える。
いや、むしろ夢の中であって欲しかった。
そしたら、こんなに苦しくなかったんだ。
ふと視線をずらすと、金色の文字の入ったリップが目に止まる。
あのリップ、懐かしいな。
あれを落として、ジェミンが拾ってくれたんだっけ。
体を起こして、ドレッサーに手を伸ばす。
蓋を開けると、ほとんど使っていないそのリップは綺麗な状態のままだった。
「あ、この紙切れ」
私、あまりに嬉しくて、紙切れすらキャップの内側に入れっぱなしにしてた。
「ふふ、」
ジェミンの字は今見返すとすごく可愛らしい。
脳裏に焼き付いたジェミンの香り、声、仕草。
全部が懐かしくて、愛おしくて。
「も、、なんで、」
なんでまた涙が出てくるの。
ゴシゴシ擦っても擦っても、服にできたシミが広がるばっかで。
「ジェミ、ナ、」
泣くつもりなんてないのに、次から次に涙が出てきて、止まることを知らなかった。
「うぅっ、」
気づけば、私は幼い子供みたいに声をあげて泣いていた。
「...ごめんね、ジェミン、ごめんっ...ヒック、会いたいっ、よぉ、」
自分勝手でごめんね。
連絡だってひとつも返さなくてごめんね。
きっと怒ってるよね、許してなんてくれないよね。
でも、最後に1回だけでも、あなたに会いたい。
わがままな願いだって、分かってる。
でも、お願い、ジェミン。
もう一度だけ、私に笑いかけて。
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ゆう(プロフ) - みなみさん» ありがとうございます(TT)テストが終わり次第たくさん更新するので、ご覧いただけたら嬉しいですm(_ _)m (2021年5月19日 5時) (
レス) id: 6aed278d04 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 読ませていただきました！続きが気になりました！ (2021年5月9日 21時) (レス) id: 38bc2a156b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 市民さん» そう言って頂けてすごく嬉しいです(*^^*)更新がんばります!! (2021年5月1日 7時) (レス) id: 6aed278d04 (このIDを非表示/違反報告)
市民 - きゅんきゅんします！！更新楽しみにしています！ (2021年4月30日 11時) (レス) id: faea0dc128 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 017さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます...！！頑張ります！( .. ) (2021年4月27日 0時) (レス) id: 6aed278d04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2021年4月24日 22時
