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部屋に入るなり、ジェミンは座って、というように椅子をポンポン叩いた。
「ジェミン、どうしたの？」
何の用事だろ、と不思議に思いながら椅子に腰掛ける。
ジェミン「Aに渡したいものがあって」
「渡したいもの？」
そう言ってジェミンが、テーブルの上に置いてある小さな箱を持ってきた。
ジェミン「はい、これ」
「私に？開けていいの？」
ジェミン「どーぞ、開けてみて」
淡い水色のリボンを解いて箱を開けると、そこには青い石がきらりと光ったネックレスが入っていた。
「....わ、すっごく、綺麗」
ジェミン「喜んでくれた、？」
「もちろん...ってか、こんな高価そうなものどうして私に、？」
ジェミン「僕のものってしるし」
いつかの時みたいに、ジェミンは澄んだ瞳で私を見つめた。
いつもだったら、恥ずかしくて逸らしてしまうけど、今は何故か、私も見つめ返すことが出来た。
ジェミン「A、好きです。」
時計の秒針が突然姿を消し、何の音も聞こえなくなった。
頭で理解することは到底できなくて、きっとこの時の私は、とんでもなく間抜けた顔をしていたと思う。
「.........ほんと？」
沈黙の後、私はぼーっとジェミンの目を見つめながら、そう呟いた。
ジェミン「うん、ほんと」
「___私も、すきです」
自分の想いを伝えると、ジェミンは目を見開いた。
ジェミン「...うそだ、マジで言ってる？」
「まじだよ笑」
ジェミン「..うわ、俺の片思いかと思ってた、、」
ジェミンは今の気持ちを噛み締めるように頭を抱えた。腕の間から見える耳は、ほんのり赤く染まっていた。
ジェミン「A、一つだけお願いがある」
今度は少し真剣な顔をしてジェミンはそう言った。
「ん、なに？」
ジェミン「僕達が正式に付き合うまでは、もうちょっとだけ待ってて欲しい」
「どういうこと？」
ジェミン「きっと、今Aと付き合ってても、不幸にさせちゃうかもしれない」
「私のことなら、心配しなくて大丈夫だよ」
ジェミン「でも、Aに何かあってからじゃ遅いんだ。だから、お願い」
「.........ん、わかった、待ってる」
ジェミン「ごめん、ありがとう」
「その時は、もう1回告白してね」
ジェミン「もちろん、何回だって言うよ、すきって、大好きだって。」
「ふふっ、」
ジェミン「本当はその時になったら言うつもりだったけど、我慢できなくなっちゃって」
頭を掻いて伏し目がちにそう言うジェミンは、なんだかズルかった。
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ゆう(プロフ) - みなみさん» ありがとうございます(TT)テストが終わり次第たくさん更新するので、ご覧いただけたら嬉しいですm(_ _)m (2021年5月19日 5時) (
レス) id: 6aed278d04 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 読ませていただきました！続きが気になりました！ (2021年5月9日 21時) (レス) id: 38bc2a156b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 市民さん» そう言って頂けてすごく嬉しいです(*^^*)更新がんばります!! (2021年5月1日 7時) (レス) id: 6aed278d04 (このIDを非表示/違反報告)
市民 - きゅんきゅんします！！更新楽しみにしています！ (2021年4月30日 11時) (レス) id: faea0dc128 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 017さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます...！！頑張ります！( .. ) (2021年4月27日 0時) (レス) id: 6aed278d04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2021年4月24日 22時
