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殺し合いは好まないんだ ページ25

しばらくの間無言で睨み合う。
俺はピリピリとした空気の中少年を観察した。
黒い衣服を纏いそれを変元自在に動かす異能と繰り出す瞬間まで殺気や音が感じられない静けさ。
あぁ、成る程…

「お前があの吠えぬ狂犬か」

「……巷ではそう呼ばれているとは耳にしたが…そんなのはどうでもいい。早く金品を寄越せ。さもなくば殺 すぞ」

俺はそう言う少年を見つめた後口を開いた。

「俺は殺し合いは好まないんだ。だが生憎今は金の持ち合わせが無いんだ。だからさ。取引をしないか?」

「……取引、だと?」

いぶかしむ様に眉を寄せる少年に俺は目線を合わせるようにしゃがんで笑いかける。

「あぁ、取引だ。と言っても簡単な取引何だが。俺は今から薬品を取りに行くんだが一人で一気に持っていけないんだ。それを運ぶのを定期的に手伝ってくれたら俺もその見返りに食料を週四回やる。どうだ?」

「……良いだろう。連れていけ」

そうぶっきらぼうに言う少年に苦笑する。
う〜ん、いまいち信用されて無いような、あるような……まぁ、いいか。

「俺は桐崎A。お前は?」

「…芥川龍之介だ。さっさと行くぞ僕と仲間たちは腹が減っている」

「仲間たち?」

芥川の言葉に首を傾げると一斉に路地裏の至る所から少年と少女が会わせて八人ほど出てきた。
俺はその少年少女達ににっこりと微笑んだ。

「人手が多いほど助かるよ。それじゃあ行こうか」

そして俺は芥川を合わせた九人の少年少女を連れて何時もの薬品の受け渡し場所へと足を進めた。




ーー
いい忘れてましたがだいたい今は十一年前になります。

……何か訳ありなんだろうなぁ→←自分に価値を見いだしてない目


【桐崎君にとっての周りの印象】

乱歩:唯一異能で一度自分の事を忘れた筈なのに覚えてくれた人物。推理だけで自分との関係を割り出した乱歩の事は本当に凄いと尊敬している。


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那戯田沢 亜須@グラブル中毒者(プロフ) - 倉の中の石さん» ありがとうございます!思惑通りに暗い過去と思って頂けてついガッツポーズを仕掛けました(笑)続編頑張りますね!! (2019年7月8日 0時) (レス) id: 480a6a9b45 (このIDを非表示/違反報告)
倉の中の石 - すごく面白いです。こんなに自然な暗い過去は久しぶりに見ました。続編も頑張ってください。 (2019年7月7日 17時) (レス) id: 873805d7e2 (このIDを非表示/違反報告)
那戯田沢 亜須@グラブル中毒者(プロフ) - 鶴さん» 読んで頂きありがとうございます!更新頑張りますね!! (2019年7月7日 14時) (レス) id: 480a6a9b45 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初めて見たんですが、とっても面白いです!更新頑張ってください!応援しています! (2019年7月7日 14時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
那戯田沢 亜須@スマホ使用不可で低浮上中(プロフ) - 夜美さん» ありがとうございます!まだ推敲中ですががんばりますね!! (2019年7月5日 20時) (レス) id: a29dbc7b52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:那戯田沢 亜須 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年4月19日 20時

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