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「…はくっ……、」
俺らが慌てて身体を起こそうとしたんだけど、一歩遅く。
「っうぇ…おえっ!……」
郁人は手で口を押さえ、顔を横に背けて嘔吐した。
指の隙間からこぼれ出た吐瀉物は先生がバケツのような容器をギリギリで口元に当てたから、布団は汚れる事はなかったけれど。
あまりの吐き気の強さを目の当たりにして、俺らは揃って唾をごくりと飲んだ。
「ほら、手拭いて。顔も拭かなきゃ。」
郁人が吐いたあと、先生はすぐにガーゼで郁人の顔と手をキレイに拭いた。
「まだ吐きそう?」
こくこくと頷く、口を押さえたままの郁人の身体を起こすと、また小さくえづいたかと思うと
「、おえっ…おえぇっ!…」
一気に容器に吐き出した。
「おーおー…しんどいねぇ」
先生はベッドの背もたれを起こすと、背中にクッションを挟んで、ゆっくりと郁人の背中を擦る。
何度もえづく郁人は涙が頬を伝い、止まらない吐き気と戦っていた。
「今は吐き気の方が強いけど、しばらくしたら下痢が始まる。郁人くんには下半身不随があるから…大変だと思うよ。付きっきりでないといけないくらいに覚悟しておいて。」
棒立ちになってしまった俺らに、先生はそう忠告したんだ。
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みんちゃん(プロフ) - いつも見てます！更新楽しみにしてます！ (2021年12月28日 22時) (
レス) id: 80c7680e32 (このIDを非表示/違反報告)
★Ally★(プロフ) - 更新楽しみにしています (2018年2月28日 22時) (レス) id: ced09a4e69 (このIDを非表示/違反報告)
★Ally★(プロフ) - 更新楽しみにしています (2017年11月13日 22時) (レス) id: ced09a4e69 (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - 更新、楽しみにしています！ (2017年5月25日 0時) (レス) id: 3c51a861f4 (このIDを非表示/違反報告)
★Ally★(プロフ) - お忙しいのでしょうか？楽しみにしています (2017年4月19日 6時) (レス) id: ced09a4e69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：若葉 | 作成日時：2015年10月28日 22時
