他人の兄弟(良亮) ページ12
良亮side
女将さんに案内してもらった部屋は家にない畳の和室で
スッゲーテンション上がるんですけど!!
はしゃぎたいのをグッと押さえて
まずは背中でぐったりしてる晃兄を寝かせてあげよう…
良「晃兄、今布団敷いてあげるからね」
そう声をかけるけど晃兄はぼーっとしている。
顔色はさっきよりはましになっているみたいだけど…
良「…晃兄?」
晃「…!?ごめん、なに?」
良「布団引いたら、寝る?」
晃「…ちょっとだけ、横になろうかな……」
ちょっと待ってねって言って布団を引いていると
廊下からテンションの上がった僚兄の声が聞こえて
僚「ねえ、ここ!?
ここが僕たちの部屋?
今日はここで寝るの!?!!」
車に残してきた三人が入ってきた。
「何かありましたら、フロントまでお電話ください」
女将さんはそんな僚兄を微笑ましく眺めたあと、説明を一通りして出ていった。
祥「晃兄、大丈夫?」
荷物を下ろした祥兄は心配そうに晃兄に寄っていく。
祥「良亮が布団引いてくれたよ。
横になったら?」
俺は、晃兄が小さくうなずいて、祥兄に支えられて布団に潜り込むのを見つめてた。
すると、後ろから郁人の大きな声。
郁「痛ってぇ!!
刺さった刺さった!!畳の草刺さった!!
血出てるーっ!」
いつもみたいに車イスから降りて、腹ばいで移動しようとしたら
畳の草が刺さったらしい
普段はフローリングだもんね
僚「もー、なにやってんの?」
祥「畳の草じゃなくて、い草な」
郁「いってぇー!」
祥「ちょっと、見せてごらん」
郁「痛い…ここ」
郁人はその場にごろんと寝ころがって、祥兄に肘を見せている。
郁人の傷口を見た祥兄に、救急セットを取ってくれと頼まれて、鞄を探る。
良「んー?どこにあるの?」
祥「僚ちゃんの持ってた鞄のなか」
良「……あ、あった。これだ」
救急セットを見つけて祥兄に渡すと、祥兄はなれた手つきでトゲ抜きで郁人の肘に刺さったい草を抜いて消毒して絆創膏を貼っている。
祥「はい、おっけー
久しぶりだね、郁人がここ怪我するの」
郁「(笑)そうだね
ちっさいっ頃は常にここに絆創膏貼ってたもんね」
僚「どこでも車イスから降りて俺らの後くっついて来てたからね(笑)
家の中ならまだしも、公園でそれやるから
砂とか入っちゃってね」
俺の知らない思い出話に花が咲き始めた……
つまんない
わかんないもん
普段はそんな感じないのに
ふとした瞬間に感じる
あ、やっぱり
俺は
兄弟じゃないんだって
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青 - 読話や少ない音の中での生活は精神的にも肉体的にも疲労していて、それを家族には見せないようにしている戸塚くんという感じで…長々とすみません（汗） (2015年7月5日 11時) (
レス) id: 63d528f922 (このIDを非表示/違反報告)
若葉(プロフ) - ぴちゅさん» ありがとうございます(*´ω｀*)良亮くんの可愛いとこもよく分からないんですけど…(笑)本人の可愛さが滲み出ちゃってますかねぇ(笑) (2015年7月3日 0時) (レス) id: 7270f51a93 (このIDを非表示/違反報告)
若葉(プロフ) - やまりんさん» 晃にぃ可愛く書けてましたか？よかったです(笑)居眠りしたところですかね…?自分で可愛くしたつもりがないもんで…(笑) (2015年7月3日 0時) (レス) id: 7270f51a93 (このIDを非表示/違反報告)
若葉(プロフ) - 山風英斗∞ジャスミンさん» ありがとうございます！気長にお待ち下さい♪ (2015年7月3日 0時) (レス) id: 7270f51a93 (このIDを非表示/違反報告)
若葉(プロフ) - ひーちゃんさん» ありがとうございます(*´ω｀*)頑張ります！ (2015年7月3日 0時) (レス) id: 7270f51a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：若葉 | 作成日時：2014年11月11日 20時
