僕の体【Fischer's】

同じ病気の方 ページ28

(過去に戻ります。いきなり)

モトキside

俺はリハビリを始める

皆の反応をするのか見たかったから

俺の為に皆が頑張ってくれていたから

だから今度は俺が頑張る番だと思ったから

リハビリを頑張れば治るかもしれない

その可能性にかける事にした

(リハビリの様子は分からないので妄想で続けます)

「くっ…ふぅ…」

頑張ると言ったって

想像以上に辛く大変だった

少しずつ手首を動かすという事

思うように動かないから

無理矢理動かそうとしてさらに痛めて

医者に止められたけど

俺は辞めなかった

「いっ…!!!あぁもう!!!」

イライラする

「なんで動かないの…!!!」

医者「モトキさん。落ち着いてください

まだ時間はあります

少し休憩してきてはどうですか？」

「あ…はい…ありがとうございます…」

俺は大人しく休憩する事にした

ーーー

ボーッと色んな方のリハビリを見ていたら

？「貴方も休憩ですか？」

「あ、はい」

隣に20代くらいの車椅子に乗っている男性がいた

男「リハビリ疲れますよねぇ〜

もう手首が痛い！笑」

「貴方も手首のリハビリをしてるんですか？」

男「そうです！

ギラン・バレー症候群という病気でして

手首が動きづらくなってしまったのでね」

俺と…同じ…

「俺もギラン・バレー症候群なんです！」

男「そうなんですか!?

辛いですよね〜この病気

だってもう歩けないんですから笑」

この方も歩けないんだ…

「…ですね

…凄く、辛いです

俺、よくアスレチックとか友達と行ってたもんで…

もう、友達と出来ないんだなっておもうと

なんでこの病気なんだろうって思います」

男「俺も最初はそんな感じで

なんで俺が選ばれたんだってずっと思ってたんですよ」

「…ですよね」

きっと俺に合わせてくれているんだろう

男「だけど

俺は前向きに生きることにしたんです」

「…え…」

前…向きに…生きる？

男「歩けなくなってもやれる事は沢山ある

例え小さい事でも出来るなら

それに向かって頑張ろうって思うことが出来たんです」

「…」

その言葉が俺の心に刺さる

「…小さい事って、どんな事があるんですかね」

男「ん〜…

貴方ってアスレチックとか好きだったんですよね？」

「はい。動く事が好きでした」

男「だったら

車椅子バスケ

をやってみたらどうですか？」

「車椅子…バスケ…？」

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