僕の体【Fischer's】

馬鹿野郎!!! ページ20

(時間戻ります)
マサイside

今日はおれ一人で病院に来た

ぺけにあの事言われた後

俺達は集まって話し合いをした

これからどうするか。

そして出した答えが

「暇があれば見舞いに。無理はしない

動画はモトキが目覚めるまでは休む事」

それに決めた

視聴者さんには申し訳ないけれど

これは俺達のケジメとして受け取ってほしいな

…と

「モトキ〜今日はグミ買ってきたぞ」

目覚めなくても

俺はモトキに話しかける事にした

いつか俺の言葉に反応してもらえるまで

「それでさ〜モトキ〜」

そこから俺は雑談を10分くらいした



いつもと変わらず何も反応はないと思ったら






モ「ﾊﾟ…ﾁ…」



モトキの目がゆっくりと開いた

「も、とき？」

モ「ま、さ、」




「モトキ!!!」

俺はナースコールを押して

「なんでお前…!!!」

ｶﾞﾗﾗ

医「どうされましたか？」

「モトキが!!!モトキが目覚めたんです!!!」

医「なんと…

モトキさん！声、聞こえていますか？」

モ「ｺｸﾘ」

「モトキ…!!!」

モトキに対する怒りと嬉しさがまじった涙が出てくる

医「マサイさん

ちょっといいですか？」

小さい声で聞いてきた

「はい…」

ｶﾞﾗﾗ

廊下に出てきて

医「さてと…モトキさんが目覚めましたが、マサイさんにやってもらいたいことがありまして…」

「はい…」

医「モトキさんと会話をして貰いたいんです

ただ、それだけなんです」

「え…？」

医「そして、会話を様子をこのカメラで録画しててほしいんです

これはモトキさんの呼吸筋が傷ついているのか

確認するために行います

普段の会話で構いません」

「…傷ついていたらどうなるんでしたっけ」

医「人工呼吸器を必要とする場合が多いです

ですが、まだ決まった事ではありません

よろしくお願いします」

「わかりました」

ｶﾞﾗﾗ

「モトキ」

話しかけても返答はない

「喋…れ、る？」






モトキは

ほんの少し顔を横に振った

「そ、っか…声に出したくても、出せない？」

モ「だ、せ、」

少し聞こえたモトキの声

「…無理すんな

今、皆に報告するから待ってろ」

と、スマホをいじり始めたら


ｷﾞｭｯ


微かに手に感触が



モトキが俺の手を握っていた



「…モトッ…キ…!!!」



その時俺は





モトキが




"俺は絶対に負けないから"






と言っている気がした




そして





モトキが笑ったんだ

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