依頼状が六枚 ページ9
『じゃあ少し難しい話をしていい?』
Aはそう二人にいうと、机の上に一枚のプリントを出した。プリントには、小さい文字で沢山何か書いてあり、その中で一番二人の目を注目したのがプリントの終わりに、ポツンとあった【責任者】と書かれた文字とその隣にある空白。一人の名前が書けるぐらいの空白が、二人の間に冷たい空気を流す。
『はーい。じゃあプリントのここを見て』
Aはプリントの右下の文字を指す。そこには、【1.悪女潰しの金額について】と他の文字より少し大きく書かれた見出しの下に小さい文字が並んでいる。二人はAが指を指した場所に注目する。
『悪女潰しだって立派な仕事。それなりにお金を貰わないと成り立たないわ。私だってもう成人しちゃったし、お金を貰わなきゃこの依頼はなかった事にする。で、基本悪女潰しの仕事の金額は大体、【悪女潰しにかかった日数×一万】という契約。』
谷「ちょっと待って下さい!もし悪女潰しに一ヶ月かかったら、、、」
『30日だから〜30万だよ〜♪』
Aは胸ポケットにいれていたペンを出すと、プリントの横に置く。黒いベースに淡い紅色の薔薇が描かれている。長く使っているのか、ペンの薔薇が少し消えかかってしまっている。Aの呑気な返事に絶句している谷地と、プリントを目で追う清水。どちらとも、さっきまでの冷静さはないようだ。
『まぁでも安心しなさい。今回の悪女は一番ケースが多い手口なの。』
谷「だったら何ですか、、、?」
『ちょっと忘れたの?これでも悪女潰しのプロよ?』
Aは少し谷地を細い目で見ると、白くとても細い手を開いて二人に見せる。Aの綺麗な手が二人には大きく見える。Aは、そんな二人を見て口角を上げると、狐の様にニッコリ笑い、
『5日間で決着をつけてあげる♪』
自信に溢れた笑顔
迫力のある声
この相手がもし男だったら、高い確率で惚れてしまうだろう。Aのプロであるプライドや失敗のリスクがある責任感は中々の迫力だった。あまりにも、綺麗すぎて···。
谷「五万ですか、、、分かりました。」
『話の飲み込みが早いね〜流石優等生。じゃあ最後に』
Aは金額の話の下の【2.責任者について】の説明を始めた。
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卯月葵(プロフ) - 十三枚目のスガさんの漢字が違いますよ!菅原孝支です! (2019年2月19日 21時) (レス) id: 3411144c18 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - スミマセン!少しだけ修正しました! (2018年8月31日 22時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - 皆さーん!続編できました!以外と早くできました(笑)続編の方でも宜しくお願い致します! (2018年8月25日 22時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - 後ろのメリーさんさん» ありがとうございます!続編の方も宜しくお願い致します! (2018年8月25日 22時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - 春月さん» ありがとうございます!じゃあ私も脱ぎますか(バッ (2018年8月25日 22時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:安い料理屋 | 作成日時:2018年8月14日 16時