依頼状が三十枚 ページ35
花「なっちょっと！！貸しなさいよ！！」
花園はさっきまでの顔とは違う焦った顔をして、Aのスマホに飛びかかる。Aはスマホを持っている手を花園の届かない所に上げる。花園はAの襟を掴むと、Aを睨む。
『どうなるでしょうか。これを放送室で流したら。私の担任、放送部の顧問なんです。鍵ならいつでも盗めるし、先輩達だけじゃなく他の生徒にも聞いてもらいましょう。』
花「何よ！弱音を握ったと思ってるの？！こんなの編集って言えばいいじゃない！！」
『そうですね。けど今の出来事を全て見ていたらどうします？』
花「何いって、、、はぁ？！？！」
Aは渡り廊下の方を見る。花園もつられてAの視線の方に顔を向ける。花園はその光景に思わず、Aの襟を離す。
澤「今の事は本、、、当か？」
菅「、、、花園、お前」
バレー部員が花園を色々な目で見ていた。嘘だろと言わんばかりの目。驚いて見開いている目。ずっと騙していたのかという目。花園は血の気が引いた真っ青な目でその場に立ち竦む。Aは花園を見て、スマホを投げ飛ばす。
『取りに行ってきたらどうですか？バレー部にはもういったし、消してドーゾ』
花「あっ、、、あっ、、、」
花園はAの言葉に従うようにスマホを拾いにいく。スマホの電源をつけると、パスワードが出てきて、花園の涙が溢れていく。数字をポチポチと打っては、((パスワードが間違っています))という画面が何度も何度も出てくる。Aは花園から自分のスマホを無理矢理取ると、その場にしゃがむ。
『スミマセーン♪パスワード分かんないと消せませんよね〜♪』
花「嘘、、、ヤダ！違う、、、違うの、、、！！」
花園は頭を抱え込み、ボロボロと大粒の涙を地面に落とす。鼻から水を流しながら、泣きわめいている。Aは赤く真っ黒い目で花園をゴミを見るような目で見ると、スマホのパスワードを解き、さっきの録音した音源を流す。花園は悲鳴を上げて耳を手で覆う。Aは無理矢理花園の手を離し、スマホを耳に近づける。
『ちゃんと聞いて下さいね♪貴方が犯した罪を漏らすことなく、ちゃんとねぇ♪』
花「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
花園はブツブツお経のように呟く。Aの口角が上がっていく。
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卯月葵(プロフ) - 十三枚目のスガさんの漢字が違いますよ！菅原孝支です！ (2019年2月19日 21時) (
レス) id: 3411144c18 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - スミマセン！少しだけ修正しました！ (2018年8月31日 22時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - 皆さーん！続編できました！以外と早くできました(笑)続編の方でも宜しくお願い致します！ (2018年8月25日 22時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - 後ろのメリーさんさん» ありがとうございます！続編の方も宜しくお願い致します！ (2018年8月25日 22時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - 春月さん» ありがとうございます！じゃあ私も脱ぎますか(ﾊﾞｯ (2018年8月25日 22時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：安い料理屋 | 作成日時：2018年8月14日 16時
