依頼状が十五枚 ページ19
谷「A!大丈夫?!」
清「血が滲んでいる、、、絆創膏!」
二人はAの頬と手を見ると、顔を真っ青にしてAを見つめる。谷地はポケットからポケットティッシュを出し、頬に当てる。止血のつもりなのだろうか、傷口がズキズキする。清水が絆創膏を持ってくると、頬と手に素早く貼る。青い水玉柄の絆創膏と、チェックの入った絆創膏を貼ってもらい、清水の女子力に感動するA。
清「無理しないで!貴方が傷ついてどうするの!」
谷「清水先輩の言う通りだよ!心配したよ!」
『ごめんなさい。まさかこんなことになるなんて、、、』
Aは頬に手を重ねると、傷口が広がり青い水玉が赤色に変わっていく。
清「駄目!傷口が開いちゃう!」
谷「、、、ごめんなさい」
『どうしたの?仁花?』
谷地は下を向き、ポロポロと大粒の涙を流す。Aの手に滴が落ちる。
谷「まさか、、、怪我なんてするとは思わなくてっ」
『何よ今更、私だって怪我するとは思わなかったし、清水先輩や仁花の方が辛かったでしょ?』
Aは谷地の涙を指で拭うと、頭を撫でる。谷地の色々なものが溢れたのか、声を上げて泣き出してしまった。そんな谷地を片手で抱きしめると、今度は清水に『ん、』と言ってもう片方の手を開く。清水は最初はきょとんとしていたが、みるみるうちに涙が溢れてきた。清水はAの方に近づくと、思いっきりAと谷地に抱きつきわんわん泣き始める。
『よーし、辛かったな〜!』
Aは二人の涙をハンカチで拭くと、立ち上がる。清水と谷地は鼻を啜り、Aを見つめる。Aは二人の手を掴むと、満面の笑みで
『よしっ!花園きららを倒そう!一緒に!』
谷·清「はい!!」
大きな声で返事をする二人の顔を見て、ニコニコするA。
Aは二人の手を引いて、体育館の扉の前に行く。
『ここからは、私が完璧にフォローしていく。二人とも、アイツらになんでも言っていいからね!』
Aはそういうと、二人の顔をもう一度見る。二人とも、目が赤くなっていていかにも泣きました感が出ている。泣き疲れた二人の目は少しトロンとしている。今日は、二人には記録をしてもらってあとは、私がしようと思ったAは前を向き、深呼吸をする。
『じゃあ開けるよ?』
扉を開けると、そこにはバレー部の冷たい視線が待っていた。
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卯月葵(プロフ) - 十三枚目のスガさんの漢字が違いますよ!菅原孝支です! (2019年2月19日 21時) (レス) id: 3411144c18 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - スミマセン!少しだけ修正しました! (2018年8月31日 22時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - 皆さーん!続編できました!以外と早くできました(笑)続編の方でも宜しくお願い致します! (2018年8月25日 22時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - 後ろのメリーさんさん» ありがとうございます!続編の方も宜しくお願い致します! (2018年8月25日 22時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - 春月さん» ありがとうございます!じゃあ私も脱ぎますか(バッ (2018年8月25日 22時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:安い料理屋 | 作成日時:2018年8月14日 16時