悪女潰しの依頼が届いたようです【HQ】The mystery of twins (ページ6)

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依頼人が五人ページ6

※三人称に戻りますぜ(ｷﾘｯ

『もう、、、だから嫌いなのよ！青城は、、、ん？何この騒がしさってア？！』

及「及川さんが通るよ～」

ﾓﾌﾞ「見て！及川先輩だ！声かけようよ！」

ﾓﾌﾞ「今日もイケメン！！及川様ー！」

『最近のJKは大変ね、、、イケメンだけど』(微笑

Aは【及川徹】の前を通りすぎ、教室に入る。

Aはそこまで及川に興味がないらしい。大体、青城に沢山悪女がいるのは及川のせいでもある。及川はさっきの様に青城の王子様的存在だ。それはファンクラブだってあってもいいだろう。及川はバレー部の主将だ。マネージャーに入る女子だって多い。しかし、目的は及川。仕事をちゃんとしないで及川ばかり見ている女子とバレーが好きで仕事をちゃんとしている女子がいるとしよう。必然的に悪女は及川目的の女子であろう。そしてバレー目的の女子は及川目的の女子に怒るだろう。自分では手がつけられなくなると、A、、、イギに依頼を出す。Aはいつもこういう感じで悪女潰しに来ている。それはウンザリするだろう。

『及川徹ねぇ、、、あんなに小さかったのに、今じゃ大人じゃない』

Aは及川の方を教室の窓から見つめると、及川と目が合う。及川はAを見て目を見開くと、Aに向かってウィンクをする。Aの腕に鳥肌がたつ。Aは及川のウィンクを、ウィンクで返すと自分の席につき、水を飲む。ゴクゴク。ゴクゴク。大量のペットボトルに入った水がAの喉を通る。あっという間に水は半分になり、Aはペットボトルを鞄に直す。少し汗をかいているのか、疲れた目で空を見上げる。

今回の席はベランダに近い後ろの席。Aの一番好きな席だ。授業といってもAは成人しているし、高校のテストなんて余裕だった。だから授業中にスマホをいじれる後ろの席は、Aにとって大事な席だった。

((はぁ、、、青城の制服着るの何回目だよ、、、))

先生「席につきなさい。今日、化学のテスト返しだよー！」

白衣を着た化学の先生が教室に入ってくる。廊下にいた生徒や席を離れていた生徒が座っていく。Aは重い体を起き上がらせると、黒板の方を向く。もう一度、鞄からペットボトルをだしゴクゴク。ゴクゴク。と飲み始める。ペットボトルの水が空っぽになると、後ろにあったゴミ箱に投げる。ペットボトルはゴミ箱の中にいい音をたてながら入った。