悪女潰しの依頼が届いたようです【HQ】The mystery of twins (ページ29)

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依頼人が二十六人ページ29

『ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ薬、飲まなきゃ、、、。次の病院はいつだっけ？』

Aは頭を抱えながら、ポケットから薬を出す。手が震えているのか、薬を何度か地面に落とす。その度に新しい薬を出しては落とす。その繰り返しだった。Aの咳はだんだんエスカレートしていって口から赤黒い液体が流れてくる。血を見てすぐに手で口を押さえるが隙間から血がボタボタ流れていく。

『もう、やだよ、、、』

？「Aさん、、、？」

『っ！国見く、、、ん』

Aはあとからついて来ていた、国見を見て涙を流す。国見は急いでAの方に走っていく。Aは足を動かそうとするが、足に力が入らない。

国「、、、はっ？なっ、、、血？」

『違う！そんなの違う！！近づかないで！！！』

国「なっどうしたんですか？！救急車、、、保健室に行きますよ！」

国見はAの手を掴むと引っ張り、無理矢理立ち上げて、保健室の方向に歩き出す。Aは国見の手を引っ張る力に抵抗する。その場から動かないAは血を吐きながら、国見を怖がっている目で見つめる。

『離して、、、よ、、、お父さんに、、、怒られちゃう』

国「その年でお父さんに門限でもされているんですか？、、、嘘なんてつかないで下さい」

『嫌だ！離し、、、ｺﾞﾎｯｹﾞﾎｯ』

Aはまた血を吐くと、手を震わせる。国見はAの手を強く握ると、お構い無しに保健室の方に向かう。

『い、、、やだ、、、』

国「、、、うるさい口ですね？その可愛い口、塞いであげましょうか？」

『なっ！ちょっ、、、と！！』

国見はAの手を離すと、その間にAの顔に自分の顔を近づける。Aからはなんとなく鉄っぽい匂いがする。国見の顔が目の前にあるAは顔を真っ青にして涙を流す。

『ごめん、、、な、、、さい、、、』

Aの唇と国見の唇が重なろうとしたその時。

？「おい！！！！何してんだよ！ボケェ！！！！」