悪女潰しの依頼が届いたようです【HQ】The mystery of twins

依頼人が二十二人 ページ24

葵「なに、、、言ってるの、、、？」









『葵さんは要さんで要さんは葵さん』









要「私は要よ、、、？」









『違います。葵さんです』









Aは腰に手を当てて、二人をギョロリと睨む。Aの言葉の意味が分からなくて、混乱している体育館に雨音が鳴り響く。








『要さんは、、、右利きですよね？』






要「へっ、、、」








『最初に記録ノートを渡してくれた時は左手にノート、右手にペンを持って渡してくれましたよね？』








要「そうだよ」







『次の日、私にノートを渡してくれた時は左手にペン、右手にノートを持って渡してくれました。』








要「だったら何、、、？」








『私にノートを初めて渡してくれた時は、恐らく要さんの利き手は右手。けど、次の日は逆の位置で渡してくれた。必然的に次の日の時の要さんの利き手は左手になるのです。可笑しくないですか？人間って一日で利き手が変わるのでしょうか、、、。』









要「そんな、、、ノートやペンを渡すぐらいで、そんなに考えないわよ！その時の気分でしょ、、、？」








『いいえ、人間は常識を直すのに時間がかかります。一日で利き手が変わるのは両利きの人以外、考えられません』









Aは要の後ろで口を手で抑えている葵に指を指して、口を開く。









『葵さんは左利きですね』








葵「、、、」







『葵さん、私が矢巾君の漢字が分からない時に貴方は右手で漢字を書きました。』








要「ちょっと待って？！それなら、私が右利きでお姉ちゃんが左利きということでしょう？！今の話は可笑しいわ！」









『可笑しくないです。だって全部、、、貴女達が入れ替わればいいから』

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