悪女潰しの依頼が届いたようです【HQ】The mystery of twins (ページ22)

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依頼人が二十人ページ22

『怒っていいかな、、、笑顔なら』

Aさんの質問にとても頭を抱える。この俺の答えでAさんの人生が変わるような気がして、慎重にどの答えが正しいか考えた。よく分からないが、とりあえずAさんは怒っていいか、笑顔ならやりすぎてもいい。という考えたでいいのかって質問してきている。自分の頭の中で簡潔にまとめても正直にいって意味が分からない。頭のネジでもとれたのか、、、？

『影山君なら、、、どうする？』

影「俺はっ、、、」

やっと出せた声に体力を使って目を閉じる。

『私はどうすればいい』

影「怒る時は怒って、、、嬉しい時は喜んで、、、悲しい時は泣いて、、、」

人間って感情をよく出すんです。だから、、、怒りたい時は怒ればいいと思います。

そのあと後悔しない程度に、、、。

このカラッポの頭ではこの言葉以外思い付かなかった。

もう頭が可笑しくなりそうで、涙が出そうになってきた。

『後悔しない程度に、、、か。でもっ』

及『Aちゃ－ん！練習終わるよー！』

影「えっ」

ブツリ

電話から糸がちぎれるような音がした途端、入っていた力が一気に抜けた。妙に緊張していた俺の体にやっと血が流れていく気がする。

最後に電話越しから聞こえたあの声は、、、間違いなく及川さんだ。

もしかしてAさんの次の仕事場所って青城？

何かあったのか、、、。いや何かあったんだ。

影「はぁ、、、本当に、、、あの人は、、、」

北一から変わってないな、、、。人を心配させるあの人の魅力。

あの時だって、結局、、、

影「俺だけの記憶を無くしたじゃないかよ、、、」