依頼人が二人 ページ3
国「正反対の双子で姉が悪女」
『ちょっと?ふざけないでくれる?悪女潰しのプロが、そんな大まかな情報で動くと思うの?』
国「ふざけてないです。真剣です」
『じゃあなめてる?』
Aは国見の発言にイラついているのか、棒を歯で噛んでいる。Aの唾液や歯形が棒につく。棒を噛んでいるのに、美少女を守っているAがある意味尊敬できる。
国「プロだからなめているんでしょ?」
『は?意味分かんない』
国「Aさんはプロだから、このぐらいの情報で動けますよね?」
『へぇ、、、いいよ?見せてあげる。プロの本気』
国「じゃあお疲れ様でしたー」
『ちょっとお待ち!あんた、お金は?!契約だってしてないじゃない!』
国「俺、8時間が活動限界なんです」
『知らないわよ!契約だけでもしていきなさいよ!』
国「、、、名前ですか?」
Aは帰ろうとする国見の鞄を引っ張ると、契約書のプリントを国見の前に出す。国見は眠たそうな目でプリントを見ると、自分の鞄からペンを出し、Aの手に無理矢理持たせる。Aはペンとプリントを机におき、国見の方を向く。
『はぁ、、、国見君は相変わらず、無気力だね』
国「Aさんは相変わらず、挑発が効きますね」
Aはため息をつくと、契約書の一番下の空白に【国見】と書く。そして、ペンを持つ手を止める。そして国見の顔を見て、口を開く。
『国見君って下の名前何だっけ?』
国「英です」
Aは国見の次に【英】と書き加える。
国「英です。俺の名前。」
『英でしょ?あってるよね?』
国「はい」
国見はAの頬をゆっくり触る。暖かく甘い。そんな感触が国見の手を包み込む。国見の顔は赤く染まる。林檎色の国見の顔は、世間でいう赤面というのだろうか。
Aは国見の手を払うと、席を立ち上がる。金平糖の匂いがふわりとファミレスに漂う。Aはレジの方に歩くと、後ろを向く。
『お金はあとで貰うね。じゃあね』
国見に手を振ると、Aはファミレスを出ていった。一人、ファミレスの席に立つ国見はスマホを出す。
国「英、、、ね?」
スマホのフォルダには、Aの写真が沢山のっている。
国「録音しとけば、よかったな」
国見はゆっくりと写真を見て口角を上げた。
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メルヘン(プロフ) - 卯月葵さん» うざ (2019年1月13日 11時) (レス) id: 3f3dd1f968 (このIDを非表示/違反報告)
卯月葵(プロフ) - メルヘンさん» 奇遇ですね☆(*ゝω・*) (2019年1月13日 11時) (レス) id: 3411144c18 (このIDを非表示/違反報告)
メルヘン(プロフ) - ぁ、葵くん (2019年1月13日 11時) (レス) id: 3f3dd1f968 (このIDを非表示/違反報告)
卯月葵(プロフ) - くにみん夢主ちゃんと間接キス!? (2019年1月6日 22時) (レス) id: 3411144c18 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - HQみかんさん» ありがとうございます(*^-^*) (2018年9月8日 22時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:安い料理屋 | 作成日時:2018年8月25日 21時