依頼人が十六人 ページ18
午前6時、いつものように朝練が始まろうとしていた。
『おはようございまーす』
要「おはよう。今日のテレビ見た?」
葵「路地裏でチンピラ達がボコられてたって奴!」
要「正確に頭とか殴ってて、オマケにカッターで切り裂いたあともあったらしいよ」
『何かモヤモヤしていたんでしょうね?気にくわない事でもあったのでは?』
要「さぁ、、、。それより仕事!スポドリ作ろうか、Aちゃん!」
『あっはい』
葵「私は及川の応援っと」
Aは要と一緒にスポドリのでかごを持って、体育館の外に出た。葵は及川の方に走っていって何か話している。Aはスポドリを一本出して、粉と水を入れて振りだした。シャカシャカ。シャカシャカ。とリズムよく鳴る。要もAと同じようにスポドリを振る。
全てのかごにスポドリをいれると、要は体育館の扉の方に歩き出した。Aは最後のスポドリを入れると、要の背中を見つめる。そして、ポケットからカッターを出す。少し錆びていて、うっすら赤い絵の具のようなものがついている。スポドリが重いせいか歩くのが遅い要。Aはカッターを握りしめる。
『きゃあっ!!!!』
要「っっっっ!!!!いった!!!」
Aのカッターが要の頬を切る。Aは転んだフリをしてすぐにカッターをポケットに直すと、要の方を向く。要の頬からは赤い血が流れていて、地味に痛そうだった。Aは急いで要の頬を触ると、
『ごめんなさい!石につまついで、、、爪が当たったみたいで!!』
要「ううん!大丈夫だよ?Aちゃんは大丈夫?」
要はAの心配をして、すぐに立ち上がる。Aは要の血を袖で拭うと、かごを持って要に口を開く。
『要さんは保健室で絆創膏を貰ってきてください。スポドリは任せて』
要「、、、そう?ごめんね?なんか、、、」
『いいえ。私の爪が当たったのが悪いので、ほら早く!』
グズグズしている要の背中を押すと、要は保健室の方に歩いていった。要がいなくなるのを確認すると、Aはカッターを出しハンカチで拭く。
『最近、切れ味悪いな、、、。昨日も試したけど、新しいのに変えようかな?』
錆び付いたカッターをポケットにまた直す。
Aの青い目が赤に染まった。
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追記
少し修正したで
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メルヘン(プロフ) - 卯月葵さん» うざ (2019年1月13日 11時) (レス) id: 3f3dd1f968 (このIDを非表示/違反報告)
卯月葵(プロフ) - メルヘンさん» 奇遇ですね☆(*ゝω・*) (2019年1月13日 11時) (レス) id: 3411144c18 (このIDを非表示/違反報告)
メルヘン(プロフ) - ぁ、葵くん (2019年1月13日 11時) (レス) id: 3f3dd1f968 (このIDを非表示/違反報告)
卯月葵(プロフ) - くにみん夢主ちゃんと間接キス!? (2019年1月6日 22時) (レス) id: 3411144c18 (このIDを非表示/違反報告)
安い料理屋 - HQみかんさん» ありがとうございます(*^-^*) (2018年9月8日 22時) (レス) id: 45056beaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:安い料理屋 | 作成日時:2018年8月25日 21時