きなこ学者 (ページ2)

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夜の家出ページ2

夜の11時、私は家出した。
さかのぼる事30分前ーーーーーーー

(自分)「お母さん、どうして……」
母「黙りなさい!!」
(自分)「なんで、なんで私の彼氏を追い出したの!?」
母「あなたもわかるでしょ?あの人は裕福な家の人じゃない。私には金が必要なの。だからさっさと金持ちを連れてきなさい!!」
(自分)「っーーーーーーー」

そして私は家出した。中学3年生でこんな事があるなんて……
私はやみくもに走り続けた。泣いているせいか、前が見えない。その時、私の限界を超えた。私はその場で泣いてしまった。

(自分)「うわああぁぁっー」
?「どうしたんだ?」
(自分)「え?」

思わず私は泣くのをやめた。見ると、ツノがある。もしかしたら……

(自分)「鬼……」
鬼「大丈夫か?」
(自分)「あ、えぇと、はい……」
鬼「……」

すると鬼は私を持ち上げた。

(自分)「え、えっ!」
鬼「俺は酒呑童子。よろしくな」
(自分)「ちょっと待ってください!」
酒呑童子「何をだ?」
(自分)「いきなり持ち上げて!セクハラで警察にいいますよ!!」
酒呑童子「へえー警察に」
(自分)「それかヒロト君に言ってやる!!」
酒呑童子「ん?ヒロト……?あ、多分そいつ俺の弟だ」
(自分)「え……」

その時、後ろから走る音が聞こえた。

ヒロト「はぁはぁ、探したよ(自分)ちゃん」
(自分)「ヒロト……君……」
ヒロト「どうした……って、あああぁーー兄貴!なんでいるんだよ!!」
酒呑童子「やっぱりグレンか……」
ヒロト「うるせーな、別にいいだろ。てかなんで人間に化けてないんだ?」
酒呑童子「なんでって……化けるのがめんどくさい」
ヒロト「はぁ!?」
(自分)「ね、ねぇ……ヒロト……」
ヒロト「あ、ごめん忘れてた。じゃ、帰ろっか」
(自分)「ヒロトは人じゃないの?」
ヒロト「あ、そのー」
(自分)「私に帰る場所なんてない!」
ヒロト「はぁ?何言ってんだよ」
(自分)「お母さんは私を金持ちを引き寄せるためのものだとしか思ってない!」
ヒロト「えっ……」
?「それは本当のことらしいですよ」
(自分)「？」