【銀魂】黒髪警察の寵愛

118［居眠り］ ページ28

学校が終わった帰り道、あの恐ろしい事件以来皆と帰るようにしている

だが､Aは今日友達と帰ることを断った｡なぜなら...








A｢土方さーんッ！｣









土方に花のお礼をするためだった。

ガラララララと交番の扉を開けては辺りを見回す









A｢土方さん､こんにち...は｣









椅子に座る土方の隣にAはしゃがみこんで土方の顔を覗く

Aはふふっと笑みをこぼした。何故なら土方はウトウトと船を漕いでいたからだ

Aはそこらへんにあったタオルケットを土方の肩に静かに乗せた









土方｢...ん｣









すると土方は微かに声をもらして眉を寄せる。Aはそんな土方の顔をまじまじ見つめていた









土方｢...うぉあ？！｣









目を開けた土方は目の前にあったAの顔を見て声をあげ驚いた衝撃でそのまま後ろに倒れた









A｢土方さん大丈夫ですか？！｣

土方｢痛てぇ...｣









ひっくり返った土方を見ては段々と笑いがこみ上げてきたAはくくくと笑い出した

そんなAに土方は露骨に不機嫌な顔をすると

ゆっくり立ち上がっては床に落ちたタオルケットを見下ろした








土方｢...かけてくれたのか？｣

A｢あ、はい｣

土方｢わりぃな｣









なんだかいつもとは違うぎこちない会話。

そんな雰囲気にAは違和感を感じていた









A｢あの...大丈夫ですか？｣

土方｢だから大丈夫だって言ってんだろ｣

A｢そうじゃなくて...いつもと違うような...何かありました？｣

土方｢...何もねぇけど｣









立ったままの会話。Aは少し小首を傾げて土方に歩み寄った

土方は近付いてくるAから逃げるように倒れた椅子をおこして腰をおろした









A｢土方さん、やっぱり何かありましたよね

教えてください､私が出来ることならなんなりと｣







持ってきた土産を土方の目の前に差し出すとニコリと笑みを浮かべたAは

自分の胸に手を添えて力強くそう言った｡

土方はそんなAを少し視界に入れてはすぐに外した

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