【銀魂】黒髪警察の寵愛

102［儚い夢］貴方side ページ12

Aside








土方『おっ...俺コイツが好きなんだけど！！』









冗談なのは､知ってた｡

土方さんになら利用されてもいいかななんて思ったり...

私は歩きながらポケットに手を入れた









A｢あ...ボタン返すの忘れた｣









今日送ってくれた時に土方さんの制服から取れたボタン｡

ちょっと返すのがもったいなくって...

いっそ貰っちゃおうかなー、でも土方さんが困る顔を見たくないから

また明日にでも返しに行こう。








家に付けばそそくさと自分の部屋にこもる

土方さんの赤く染まった顔が頭から離れなかった

冗談なんかじゃない。









A｢本気なんだけどなー...｣









気付く筈もない、そんな言葉をポツリとベットの上に落として

抱き枕をギュウゥと力いっぱい抱いた









A｢『好きなんだけど！！』か...

土方さんらしくない告白だな、あれは｡



いつか...いつかそんな日が来るといいなー

まぁ、こないと思うけど｣





クスクスと自分で笑っては笑い終えたあとの静けさに虚しくなるだけだった

重たくなってきた瞼は寝ることを促すように目を閉じさせた

そうしてゆっくりAは夢の中へ吸い込まれていった

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