二人にお願い ページ34
「プレゼントと言いますか...あの...これ宿題ですよね」
「ごちゃごちゃうるせぇ。仕方ねぇだろ、暫く学校休むんだから」
ごもっともな意見に私は何も反論出来なかった。
が、ここでぱっといい案が思いつく。
「どちらかが勉強教えに来てよ!」
「「は?」」
「ほら、君らも復習になるし...私は授業に遅れないから一石二鳥だと...」
こういう時だけ、二人の息はぴったりなのでため息が出るってものだ。
露骨に嫌そうな顔をする沖田と眉を寄せて困ったように悩む土方君。
すがる様な思いで二人の袖を引っ張った。
「お願いします...」
「仕方ねぇな...病人の願いだ。一つぐらい叶えてやっても罰は当たらねぇだろ。」
「何で罰なのよ。」
「え、なんやかんやで土方さん、Aの事気に入ってません?」
「あ?...ンなわけねぇだろ。やだよこんなうるせぇ女。」
散々に言われた挙句、二人共来てくれることになった。しかも交互に、だ。
ありがたや、と手を合わせ拝んでいると沖田が「何か驕れよ」と条件をつけてきたので
教えてもらう側としては断るわけにもいかないので小さく頷いてみせた。
「じゃあ明日は土方さんからで。」
「トップバッター俺かよ」
「そんなに嫌ですかッ!」
頷いてはくれたものの文句たらたらな二人に不安は募る一方である。
470人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
百済(プロフ) - シナモンさん» 続編に突入させて頂きました!よければ読んでやってください…! (2018年3月24日 15時) (レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
シナモン - とっっっっても面白いです!更新待ってます! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 65aef19a67 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!コメントとても励みになります!!今土台を作っております!頑張ります… (2017年8月1日 16時) (レス) id: bb23ef3dbe (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 凄く面白いです!次章も気になります!更新頑張って下さい!!応援してます!! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - アルハさん» それは良かったです!! 少し多忙なので、それがひと段落ついたら第2章に進みたいと思っておりますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2016年11月27日 22時) (レス) id: f608f6dd31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/
作成日時:2015年5月3日 18時