〇〇な彼女【佐久間大介】 (ページ10)

今日:13 hit、昨日:4 hit、合計:28,507 hit

頑張り屋な彼女×佐久間大介ページ10

『…お先に失礼します』

「「「おつかれー」」」

私は同僚に挨拶をして、会社を出た。

…疲れた。疲れたし、仕事量がこの頃さらに多くなっ

た気がする。

朝一番に出社して、夜遅くまで。

それじゃないと、時間が足りなかった。

私は家のドアの前に立つ。

…こんなんじゃだめだ！よしっ！

『ただいまぁー』

「おかえりぃー！」

『…えっ、さっくん…今日夜まで仕事だったんじゃ…』

「うん、雑誌の撮影ね？なんだけど、まさかのトラジャと予定被りしててさー。それで、SnowManは明日になった！」

『そうだったんだ…』

「うん！それで、暇になったからAの大好きなオムライス作ってみた！舘様に聞いたんだよ～」

『さっくんが作ったの…！？嘘でしょ？』

「酷いなぁー！ほら、こことかちゃんとふわふわになるように頑張ったんだからな？」

さっくんはオムライスを手に取り、指を指して「ここ

も綺麗にしたんだぞ！？」と一生懸命頑張って説明し

ている。

そんな姿が愛おしくて仕方がなかった。

「…なんかあったの？悲しい顔してるけど…」

『あ、えっと…』

「最近、A頑張りすぎじゃない？ずっと働いてる気がするよ？」

『仕事に追われてて…』

「んー…そっか。俺は仕事が違ってなんにも言えないけど…あ！あった！」

さっくんはいつも使ってるリュックの中からある物を

出してきた。

『…すのーまん、らいぶつあー。かんけいしゃちけっと…』

「ダメ元で聞いてみたら貰えたんだよー？ふっかにも相談してみたら"佐久間の彼女だから大丈夫だよ"だって！今週の日曜日」

『…行っていいの？』

「大歓迎！仕事しないでとは言えないから、せめて日曜は休みを取って見に来て？」

『…ありがとう、さっくん…』

「泣かないでよー、よしよし」

私の彼氏はとても優しくて、私のことを充分わかって

くれる完璧すぎる彼氏です。

ありがとう。