マネージャーが無敵すぎて (ページ34)

今日:32 hit、昨日:9 hit、合計:267,062 hit

その男は。ページ34

それからというもの、

私の後ろを尽く付いて回る、セロンと名乗る男。

なんだ？暇なんか？

まぁ、私としてはこいつをメンバーに近付けたくないから、

逆に都合がいいのかもしれない……

いや、つら。

きゃわいいメンバーちゃんたちに会いたくなってきたぁ…

うちの子達が準備体操とかしてるんだよ！？

可愛い姿すぎるだろ。

なんで私はコイツとケータリングの仕分けしてんねん。

ふざけんなぁぁ！！！

ちょいちょいレオオッパがカトクで写真送ってきてくれてるんだけど羨ましくてハゲそう(ハゲそう)

既読つけるのが精一杯で、なんとか最初の種目は見に行けるように手と足を動かす。

てか、

『あの…ご自身のグループのサポートは行かなくて大丈夫なんですか…？新人なんでしょう？』

SR「あぁ……いいんですいいんです！楽しくやってると思うんで…それより！これ運んじゃいましょう！」

いや、そういう問題じゃなくて……

新人グループとは言ってるものの、どのグループかは言わない。

本当にマネージャーなのかも怪しいよな、と疑うくらい。

まぁとにかく、

100㍍走の時間までに一段落を付けコイツを撒いてメンバーが拝める位置まで行くことが第一ミッションなわけ。

如何せん此処は地下なのだよ。

まじダルいわぁ……

パッとスマホの時計を見る。

いや、見えん！！通知で何も見えん！！

ありがてぇ鬼カトクのおかげで時間がスッと見えん！！

SR「あっ…！！」

『ん？どうしました？』

SR「それ」

そう指差すのは私のスマホ。

『あ、あぁ。このケース。昔、メンバーがt』

SR「壁紙めっちゃ良い写真ですねっ！」

…………は？

SR「僕も好きなのでほら！SEVENTEENさんの写真なんです！」

ニッコリしながら自分のスマホ画面を見せてくる。

『わ、わぁ…ほんとですn』

SR「あれ？思えばスマホケース！色違いだったみたいですね！笑」

ほら！とケースも見せてくる。

おぉ…

まぁ、可愛いもんね〜わたしのケース。

小さいイラストが模様のように細かくデザインされていて、

さりげない感じの可愛いスマホケース。

色はローズクォーツとセレニティのグラデーション。

イラストは、さくらんぼとか天使とか…他にもたくさん、

あ、ダイヤはちょっと大きめに描いてある。

だってこれは、

わたしの誕生日にメンバー達がプレゼントしてくれた

世界に1つのオーダーメイドスマホケースだから。

色違いだ？

気味が悪すぎるだろ。