マネージャーが無敵すぎて (ページ31)

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変な人。ページ31

そんなことになっているとは露知らず、

大量のペットボトル水を出演グループごとのカゴにいれる地味作業遂行中のわたし。

『何してんだ私……当日やることじゃなさすぎるでしょ……』

ブツブツ言いながらも鬼の速さで入れていく。

私に与えられた作業の特徴として、ほぼ一人に割り当てられてるものばっかなんだよね。

『誰も気づかないっていうのがポイントなんだなぁ〜もはやすげぇよ。』

鼻歌歌いながらテンション上げてやろうとしていると、

ｶｻｯ…

気配を感じた。

開けっ放しにしていた入口外に

誰かいる。

…………いや、隠れんなし。

『誰ですか〜？』

でかい声で怖がることなく確認しに部屋を出るとそこには、

『………いや、誰ですか？』

知らん男の人だった。(何やねん)

？「あっ…あの…すみません……」

うずくまって申し訳無さそうにしているその人。

『どうしました？迷子です？』

見た目的に……アイドル…？いや、スタッフかな…

歳は私と同じくらいっぽいけど……

？「すみません……」

何なんだ。なんで謝るんだ。

男ならもっとシャキッとせんか。

『その…私べつに怒ってないですけど…？』

？「そ…そうなんですか？」

えーー。なんかごめん。

『なんか…ごめんなさい。テンション無理やり上げてる最中だったもんで。』

？「これ、ひとりで…？」

『あ…まぁ…でも、もう終わるんで！お気になさらず。』

？「手伝います。」

『いや、いいですよ！どこか行く途中なんじゃ…』

？「いえ、準備待ちなので。僕セロンって言います。新人グループのマネージャーしてます。95lineです！」

いや、急にめっちゃ喋るな。

『あ…えと…私はAでs』

SR「マネージャーさんですよね！あのSEVENTEENさんの！いつもよく見てます！ファンなんです！」

『あ…ありがとうございます！彼らも喜ぶと思います！！』

今度は私が押され気味になってしまった。

不思議な人だな。

SR「で、これどうすれば？」

大量のペットボトルを指差す。

『あーー、グループの人数ごとに入れてるんです。』

やります！と元気に返事したかと思えばどんどんカゴを埋めはじめる。

ﾌﾞｰﾌﾞｰｯ

私のスマホが鳴る。

画面には"スンチョル"の文字。

わーーなんか面倒いことになってそう。直感だけど。

SR「出ないんですか？」

『へっ…！？！？』

気づいたら背後にいたセロンさん。

ビックリしすぎて変な声が出た。

なんだ……何なんだこのひと……