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今日は魔力の花を咲かせる授業。
(あぁ、どうせ咲きはしないだろうな、
入間くんとは違い悪食の指輪も所持していない。)
そんなことを思いながら、
『クワンックワンッ』
亜子はつぶやくようにそういった。
(………)
『黒百合…』
いの一番に目に入った花。
花言葉、呪い、復讐、愛、恋。
咲いた花は全て百合。
黒百合の他、ピンク、赤、オレンジ、黄色、オニユリ。
ピンクと赤の花言葉は虚栄感。
西洋の方では赤は優しさ、暖かさ、願望。
ピンクは富と繁栄。
黄色の花言葉は偽り、陽気。
西洋では同じく偽りに陽気、そして天にも昇る気持ち。
オレンジは華麗、愉快、軽率。
西洋は憎悪。
オニユリは賢者、富、誇り、嫌悪
西洋では純粋、洗練された美。
あまり良いイメージの湧かない黒百合を筆頭として、
気持ちの良い意味を持つ中に悪い意味の隠れているもの。
・
入間が亜子の方へ寄ってくる。
「お姉ちゃんはどうだった？」
「亜子様はどんなものを…!?」
『………何も咲かなかったよ。』
嘘である。
良い意味を持たないと知っている亜子は、
たとえ相手が知らずとも見られたくなかった。
「キレ〜！」
『うわっ クララちゃん！？』
「キレーだよ？」
「ウァラクも珍しく良いことを言うではないか。
亜子様に良く似合う良い花ですね。」
「……ありがと。」
ただただ純粋に、
亜子とその花を褒めるアスモデウスたちは、
その花の意味などわかる訳がない。
これからも、この先も。
「しかし、蝙蝠百合とは少し違いますね。
なんの華なのでしょうか。」
『私もわからないなぁ。』
「ですがとても美しいです!!」
唐突に入って来たカムイに、
その美しいは何に対して、
などと疑問をぶつける亜子。
「貴様ッ 亜子様に対して…！」
などと怒り狂うアスモデウスを見て、
やはり誰がどう見ても私に対してだったのかと思った亜子であった。
・
なんやかんやあって。
・
ドゴオオォオオォ！！！
『わひゃうっ』
鳴り響く轟音と共に、ぶわり、と浮遊感が亜子の体を包む。
思わず悲鳴と取られる声を出した亜子は、
(心臓に悪い… )
そう、木に吊るされながらそう思っていた。
〜夜〜
『・・・。
花言葉、西洋の奴も含めれば良い意味が全部にある。
そっちで考えて、良いのかな……
それとも……』
(ただの考えすぎかな)
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檸檬(プロフ) - チエリー・ルミさん» 返信遅れました！すみません……これで、見れるようになっていると思います！ご指摘ありがとうございました。 (11月13日 21時) (
レス) id: 1056c6fd84 (このIDを非表示/違反報告)
チエリー・ルミ(プロフ) - たぬきの狸化の擬人化のが見れなくなってます。 (6月5日 20時) (レス) @page21 id: cf65d9fa57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬 | 作成日時：2023年1月2日 17時
