世話の焼ける梟くん【木兎光太郎】

☆ ページ10

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『とりあえず木兎くん。バレー一生懸命なのはいいことだけど、授業中は寝ちゃダメ。それは頑張ろう？』


あー笑った。


木「ウン！！俺もう寝ない！！」



そして鐘がなって木兎くんは席に戻って行った。






次の授業中。現文。





先生の子守唄のような話し声。

淡々と進む授業。




ちらっと木兎くんの方を見ると
眠気と戦ってるけど寝てはいない…

途中で頬っぺたバチンッて叩いたり

首ブンブン振ってたり


行動も煩い……



あんなんじゃノートもまともに取れてないんだろうなぁ…





でも、私が寝ちゃダメって言ったから
きっと頑張ってるんだろう。







木兎くんと同じクラスになって3年目だけど、
ここまで話すのは初めてだし
授業中に木兎くんを観察する日がくるとは思わなかった。

木兎くんが人気あるの、分かる気がする。


見ていて飽きない。






先生「鶯谷、次読んで」


『はい』



読み終わって座ると

木兎くんがこっちを見てた。


お、起きてる。



私が小さく頑張ってってジェスチャーすると
笑顔で答えてくれた。




私…木兎くんにハマりそう。

ペットみたい。

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