世話の焼ける梟くん【木兎光太郎】

☆ ページ49

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海「Aちゃんおはよう。今日から頑張ろうね。」

『海くん。おはよう。同じクラスだったね、よろしく。隣くる？』

海「あ、うん。じゃぁ隣失礼するね(これくらい許せよ木兎)」


8月1日
塾の夏期講習が始まった。


朝から夕方まで勉強続き。

本格的に受験生って感じ。




でも、合宿で課題を済ませておいてよかった。

結構なスピードで進んでいく講習に
宿題も多くて、これが毎日かと
少し覚悟を決めた。


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『疲れたぁ…お疲れ様、海くん』

海「お疲れ様。駅まで一緒に行く？」

『うん。行こう〜』



帰りの支度をして教室を出ようとすると、


「あの、すみません//」


誰かに声をかけられた。


『私ですか？』


「はい！あの…よかったら連絡先教えてください///」


海「あの…この子彼氏
『ごめんなさい。私友達を作りに来てるわけじゃないんです。では。行こう、海くん』



海「…強いな、Aちゃん」

『そう？だって本当のことでしょ。』

海「ははっ……(木兎には心配要らないよって連絡しておこう)」







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赤「木兎さん、ソワソワしてどうしたんです？」

木「今日からAは夏期講習だから、誰かに絶対声かけられたり連絡先聞かれたりすると思うんだよ！！！あー…気になる！！」

赤「大丈夫ですよ。先輩は誰にもついて行かないです」

木「Aは俺一筋なのは分かってんだけどさー！！…Aと同じ空間に知らん男がいっぱいいるのは気にくわねぇ！！」

赤「それを言ったらキリないでしょ。それにまだ1日目ですよ……1ヶ月会えないの耐えられるんですか？」

木「耐えれるわけねぇだろ！！会いに行くに決まってる…」

赤「そうですか…じゃぁこっちの練習にもやる気だしてくださいね」

木「分かってるっつーの！！！」




〜〜〜♪(メール着信音)



海［心配は要らないよ。Aちゃん早速連絡先聞かれてたけど、友達作りに来てるわけじゃないってハッキリ断ってた。俺の出る幕は無さそうです］



木「フフフ…フハハハハ！！」

赤「ビクッ」

木「やっぱ最高だなー！！Aは！！！ヨーシ！あかあし！スパイク練付き合って！！」

赤「………分かりました」

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