世話の焼ける梟くん【木兎光太郎】

☆ ページ31

.

木「でもA…夏期講習！！」

『塾に電話したら、夏期講習は8月からなの！7月中も勉強しなきゃって思ったんだけど…私、勉強と同じくらいに光太郎くんも大事なんだ。だから…一緒に居させて欲しい』

木「そんなの！！そんなのオッケーに決まってる！！！」


光太郎くんが抱きついてきた。

ぎゅーって力強く。

私も抱きしめ返す。



『それだけ言いにきた。ごめんね邪魔しちゃって』

木「ぜんぜん！！俺スッゲー元気でた！！！Aは今から勉強？？図書室いく？？」

『うん。行ってくる！』

木「終わったらこっち来て？？俺、家まで送ってく！！」

『そんな悪いよ…練習疲れてるのに』

木「Aに少しでも会いたいから！！会って癒されたい！！ダメ？」


ダメなわけないじゃん。

癒されるのはいつもこっちだよ。
光太郎くんのばーか。


『じゃあ、お願いします』


笑って答えれば、
それを越えた120%の笑顔の光太郎くん。




ぎゅっ



胸が締め付けられて、耐えられなくなって一瞬だけ光太郎くんに抱きついて、


すると光太郎くんは顔を真っ赤にさせた。

木「ずるいなぁAは………」



『ふふっ…じゃぁまた後でね、光太郎くん。』


顔を赤くして硬直している光太郎くんに
手を振ってバイバイして、私は図書室に向かった。

☆→←☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す