世話の焼ける梟くん【木兎光太郎】

☆ ページ22

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木「ィヨッシャー！！俺って最強ヘイヘイヘーイ！！！」


わっすごいパワー。

見惚れていると隣にいた雪絵ちゃんが


白「木兎、全国で5本の指に入るスパイカーなんだよ」

『え、全国で5本？！』

白「そー。木兎がいるから梟谷は全国に行けるんだよね〜」


私そんなすごい人と付き合ってるの…



木「Aー！！！ねぇねぇ見てた？！見てた？！俺のチョーインナークロス！！！」


『うん、見てた。すごいね光太郎くん』


木「へへへっ」



子犬みたいで可愛いのに
試合になるとキリッとしちゃうんだもんなー。



白「今日はしょぼくれモードにならないじゃーん」

木「うるせぇ！Aの前でしょぼくれとか言わないで！！」


『しょぼくれモード？？』


白「木兎、浮き沈み激しくて、試合中に失敗連発し出したりすると大変なの！それを何とか立ち直らせる方法がいくつかあってね〜？褒めて褒めて褒めまくったり、後は観客席に可愛い子いるよ〜って言ってあげたり、木兎のことカッコイイって言ってたよ〜とか、ね！」


『なんか、それ、嫌………』


木「な！雪っぺ言うなよ！！！A！今はAだけ！Aだけだよ？！」


白「あ…ごめんっ！悪気はなかったんだよ？ごめんねAちゃ〜ん」


『むぅ…大丈夫だから気にしないで』


木「わーーー！！もう、雪っぺのばか！！！」





赤「木兎さん、次の試合始まりますよ」

木「あ、おう！！A！行ってくるからちゃんと見ててね？！」


私は黙って手を振る。


別にいいじゃん
可愛い子に見られてたって。
可愛い子にカッコイイって言われて、嬉しくない男なんて居ないし…

光太郎くんが今好きなのは私なんだから
別に気にしなくていいのに…



なんでこんな独占欲みたいな感じになってるんだろ。




光太郎くんは全国でも目にとまるくらいすごい人。
これからだって、もっともっとすごい人になるかもしれない。
全国大会いけば全国の人が光太郎くんを見て
カッコいいって思うんだろう…




でも私が1番光太郎くんをカッコいいって思ってるもん。

バレー以外の時だって、カッコいい時もあるし可愛い時もあるし…




木「クッソー！黒尾！次は決める！！」

黒「次も止めさせていただきやす」

木「あかあしー！いいトスよこせー！！」


バシィッ


木「ヨッシャー！！！」





あ、こっち見てピースしてる。


可愛いなぁ…



私、どんどん光太郎くん好きになってる。

好きが大きくなるばっかりだよ…

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