世話の焼ける梟くん【木兎光太郎】

☆ ページ18

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先生「木兎…………鶯谷に勉強教えてもらったんだよな？」

木「…ハイ」

先生「はぁ………ほれ。」



テスト返却日。


今木兎くんは教卓の目の前で泡を吹いて青ざめてる。









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『数学…赤点？？』


木「うぅ…A…ゴメンナサイ…せっかく教えてくれたのに俺………」


『し、仕方ないよ！補習1発合格すれば、合宿には支障ないんでしょ？補習までの勉強も付き合うから…ね？』


美「うわ〜惜しかったねー。あと1問合ってたら赤点じゃなかったじゃん」


木「先生のイジワル！！だってここ、分かんなくて答え２つ書いたら、1個合ってんのにバツにしたんだよ？！」


「『え？それはバツだよね…』」


木「Aまでイジワルするの？！？」






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赤「え、赤点あったんですか？」

木「数学だけな」

葉「おっまえ…鶯谷さんに教えてもらっといてそれはねぇだろ！」

赤「で、鶯谷先輩は合宿来てくれないんですね」

木「あかあし……俺…もう合宿行きたくない…」

赤「ハァ……鶯谷先輩、大会は見に来てくれるんですよね？合宿頑張れば大会で良いところ見せれるんじゃないですか？」

木「Aと1泊2日したかった！！！」


(((そっちかー……)))





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赤「鶯谷先輩……あの、お願いします。合宿来ていただけませんか」

『赤葦くん…でも約束は約束だし。』

赤「分かってます。でも木兎さん本当に先輩きてくれるの楽しみにしてて、今木兎さん酷い有様で…このままじゃ春高予選に響き兼ねなくて。」


『私が行ったら変わる…？私にそんな力ないよ。マネージャーの仕事もできないし』


赤「居てくれるだけでいいんです。お願いします。」



こんな後輩に頭下げられちゃうなんて…。

木兎くん本当部活で愛されてるんだな。



『分かった…』


赤「本当ですか？！」


『うん。私も光太郎くんがバレーやってるところ見たかったし、超インナークロス？もストレートも見たいから』


赤「ありがとうございます。すみません。木兎さんがいつもご迷惑かけてて…」


律儀で丁寧な子だなぁ。

オマケに顔も整ってる。

性格は光太郎くんと真逆。
どっちかというと私に似てるな…


『迷惑じゃないよ。私も光太郎くんといると楽しいし、まんまと光太郎くんワールドにハマっちゃったみたいだからね』


私がそういうと、目を真丸にした赤葦くん。


赤「ははっ…なんか、木兎さんと先輩ってお似合いですね、本当」

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