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ガシッ

ガシッ!!!



……痛い。



両腕に2人がしがみついてきて離れない。


特に右側の木兎さん。

力が強すぎる。



怖いなら見なければいいのに。


木「こ、怖いけど気になる……」


あ、そう。





左側のA。

震えてる……


きゅっと目を閉じ、でも気になるのか片目を開けて

そしてまたぎゅっと閉じる。



可愛い…



俺が腕を動かすと、そっとAが離れた。

その腕をAの背中に回し

肩を寄せると

素直に俺の方に倒れてきた。


間の腕置きが邪魔だけど…


それから、Aの頭を撫でながら、

怖いシーンだけ目を手で覆ってあげる。



木兎さんにはしないよ、そんなこと。


勝手にしがみついていればいい。








そしてエンドロールが流れる。


Aは恥ずかしそうに預けてた身体を離したから

俺もそっと手を外す。



いいのに、まだエンドロールは長いんだから…



そう思うけど、一度離れたAを引き寄せる勇気は俺にはないかな。




トクトクトクトク…


速い鼓動が耳にまで届いてくるくらい

それくらい俺の心臓は速い。



最近どうしたんだろうか

Aと一緒にいると心臓が速くなる

散々近くにいるのに……



周りが明るくなると

Aはサッと立ち上がり



『お手洗い行きたいので先でます…』


と小走りで外に出て行った…



木「A小便近いな!」



……違う。

A、俺の顔見なかった…

逃げるように出て行った。

きっと催してるわけじゃない。



…………もしかして嫌われた…?


Aは頭撫でられたり目隠ししてほしいわけじゃなく

ただ俺の腕にしがみついていればそれで良かったのかもしれない。


間違えた……?

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作者名:m | 作成日時:2023年11月29日 16時

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