きみの純心【赤葦京治】 (ページ3)

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部活中のAは、とにかく頑張っている。

Aなりに

先輩である雀田さんと白福さんが引退したら
自分1人でマネージャーするんだという責任を持ちながらやってるらしい。

そんなAは体育館で部活をする人たちの

癒しの存在。

頑張って走り回る姿や

声掛け。

元々大声を出すのが苦手なのに

ナイスキー！
とか
ナイストス！
とか

先輩に混ざりながら頑張って声を張ってる姿は

俺にとっても癒しで

頑張ろうって思う。

Aは幼馴染だけど

お互い一人っ子で、昔から一緒にいたから

妹のように可愛くて

もはや家族に近い。

恋愛感情はもちろんない。

だけど、もしAに恋愛の相手ができることがあれば

俺が責任を持って見極めてやると決めてるんだよ。

『京治』

赤「どうした？」

『これさっきの記録。ここがね、気になって…』

ノートを見せながら

副主将の俺に気になったプレーを教えてくれる。

健気で頑張り屋のA。

Aを守る相手、幸せにする相手は

それなりに俺が認める相手しかダメだから。

木「A！あのさ、さっきのプレーで気になったところがあって、記録してるか？？あ、それ！ちょうどそれ！Aも気になった？！」

『はい』

木「よく見てるな！！偉いなー！！」

『え///あ、ありがとうございます』

木「Aは頑張り屋さんだな！Aの声掛けで俺、すっげー頑張れてるの知ってる？今度のインハイ予選も、たくさん応援して」

『もちろんです。たくさん…たっくさん応援します。木兎先輩のプレー大好きです』

木「本当か？！うはー。嬉しい！！その言葉で飯100杯食える！」

『大袈裟です。笑』

木「えへへ！」

『クスクス』

………木兎さん

ということもあり得るのか？

いやいや、ないないない。

最近2人は仲が良い。

元から木兎さんはAによく絡みにきてるけど

Aはオドオドしてた。

でも最近は、Aが木兎さんに心を開いてて…

よく笑う。

そんなAの笑顔に木兎さんも照れてたりして……

白「あちゃー。木兎、Aちゃんにデレデレ〜」

雀「赤葦、いいの？Aちゃんの彼氏が木兎は大変だよ？」

赤「……辞めてくださいよ。お互い恋愛感情はないでしょう…」

白「分かんないよ〜」