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休日。
『京治、勉強飽きた…』
赤「テレビつけていいよ」
『わぁい♪』
テレビをつけたAは、
その瞬間俺の隣に来てくっついて来た……
何事……
テレビを見ると、夏の風物詩である心霊スポットの映像…
赤「変えればいいのに」
『京治変えて…』
可愛いからそのままでもいいかも。
赤「俺も勉強休憩するから、この番組見てていい?」
『何でそんないじわるするの?!』
赤「好きなんだよ、こういうの」
『じゃあ離れないからね?!』
腕にしがみつくA。
いつしかの映画館を思い出す
赤「また映画館みたいにしてあげよっか?」
『っ………ダメ…』
赤「嫌じゃなかったんだよね?」
『………///』
とりあえず、反対の手でAの頭を撫でるとAはもっと俺の腕に擦り寄った…
赤「A」
『なぁに…』
赤「俺も休憩したいんだよね」
『うん?』
赤「体勢変えたいんだけど」
『あ…そうだね、ごめんね』
離れたAを確認し、
俺はその隙にAの背中に腕を回して、肩を寄せた
『?!』
赤「映画館のやつ、嫌じゃないならやろうと思って」
『///これ、私ドキドキするの…』
赤「ドキドキ?」
『そう。京治がすごく男らしく感じて…』
頭に手を乗せて、優しく撫でて…
『…映画館の時は真ん中の腕乗せるやつあったけど…今ないからもっと近く感じちゃう』
赤「そうだね」
ベッドを背もたれにして
2人で身体を寄せ合ってる…
これはまさしくカップルがすることみたいだ
『恋人ごっこみたい…笑』
赤「うん…」
『嫌じゃないの?京治この前木兎さんに、カップルみたいって言われて怒ってたのに』
赤「別に怒ってないでしょ」
『怒ってたよぉ。私はお似合いって言われて嬉しかったのにな』
赤「………」
『大人っぽい京治の隣にはね…大人っぽくて綺麗な人が似合うんだろうなって思ってたから』
赤「そんなこと考えてたんだ…」
『うん。私ももう高校2年だし、友達みんな恋バナしてるし…私も恋したいなぁ…とか思うんだよ?』
赤「Aの恋人になる人は、俺がちゃんと見極めるよ」
『田中くんは?』
赤「は?好きなの、田中」
『好きじゃないけど…聞いてみただけだよ』
赤「………悪い人じゃない」
『そっか…』
Aからそんな話がでると思わなかったんだ
恋バナ…そりゃするよな
Aが恋を知る日が来るのかと思うと
俺は胸がすごく痛い。
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作者名:m | 作成日時:2023年11月29日 16時